夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「雨鱒の川」

2008-02-04 09:24:40 | 映画

高倉(阿部寛)は 自分が登山に誘って自分を助ける為に死んだ友人の妻さつき(中谷美紀)を思っていた

高倉の娘さゆり(志田未来)と さつきの息子心平は仲が良く何処へ行くのも一緒なほどだ

さゆりの祖母は そんな二人を暖かく見守っていた

心平の描いた雨鱒の絵が賞をとる

そして祝いの席からの帰り 心平の母は雪の中で倒れて死んだ

成長した心平(玉木宏)は絵の仕事で都会へ

そこで幼馴染の娘に会うが 親切にされても絵が描けない

傍にさゆり(綾世はるか)がいないから

さゆりの祖母から さゆりの結婚が決まった手紙が届く

子供の頃からさゆりを思い さゆりが絵を習えば自分も習い さゆりの父の会社に就職した男

心平は夢を見た

雨鱒が嫁さんもらい 二匹して無事に川を行く姿を見た日 大きくなったらさゆりは俺の嫁さんだ

そう約束したのだった

描くべき絵は決まった 自分達になついてかまってくれた雨鱒と嫁さん

それを完成させ 心平はさゆりのもとへ

さゆりの祖母だけが二人を祝福し 二人は夜逃げる

二人をずっと見守ってきた老人もいかだを貸してくれる

けれど追っ手に追いつかれて

さゆりは心平しか心にないのだーと追いかけてきた男に言った

そこへさゆりの父が来て家に連れ戻そうとする

だが さゆりを愛してきた男は言う「早く逃げろ 心平 さゆりを連れて」

思っても思ってもどうにもならない

二人には割り込めない

そう悟ったのだ

二人は川を行く

詳しいことは↓のサイトをご覧ください

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8%E9%B1%92%E3%81%AE%E5%B7%9D

http://www.micott.jp/jpn/official_site/amemasu/top.shtml

地味ですが良い映画でした

心に来ます


マーク・ジェイコブスン著「アメリカン・ギャングスター」ハヤカワ文庫

2008-02-04 03:10:20 | 本と雑誌

マーク・ジェイコブスン著「アメリカン・ギャングスター」ハヤカワ文庫
マーク・ジェイコブスン著「アメリカン・ギャングスター」ハヤカワ文庫
映画原案となった記事「ハーレムの幽霊」フランク・ルーカスのことなど ニューヨークに関する色々が書かれた本

下町 ギャング ハーレム

あのグラウンド・ゼロに関すること

映画のもととなった―というだけで 小説ではありません

かつて そんな男がいた そして―


乃南アサ著「しゃぼん玉」新潮文庫

2008-02-04 01:16:55 | 本と雑誌

乃南アサ著「しゃぼん玉」新潮文庫
乃南アサ著「しゃぼん玉」新潮文庫
夜に紛れてひったくりを続けていた若者は 遂にナイフで弾みとは言え 女性を傷つけてしまう

逃亡 トラックの運転手などに乗せてもらい逃げ続けて
山中で怪我をした老女を助け 近所からはその孫と思われ 色々な事を手伝ううちに変わっていく

そして自分の父のような このまま生きていたらなりそうな人間を老女の息子に見る

ここで暮らせる人間になる為に 彼は自首する

今度こそ ここに住み続ける為に 彼は優しく温かかった村を出ていく

老女に必ず戻ってくるから 死なずにいてくれ
生きていてくれ
そう頼み約束して

読後感がとても良い物語です

著者の作品には怖い意地悪く皮肉な終わり方をするものもありますが
これはあたたかい 救いある終わり方をします

解説は北上次郎さん

おとぎ話かもしれない
人間っていいな―と思える一冊です