ミヤジを黒幕とする一味は 歌舞伎町を封鎖し総理大臣を人質にとり治外法権を要求してきた
違和感を覚えつつ その計画に加わった伊崎素子は ミヤジに騙されていた事を知り その忌まわしい洗脳が解けた
伊崎を案じ単身 歌舞伎町に潜入した小野 それについていった門倉美咲は 殺人美少年ジウの最期に 素子と共に居合わせる
殺された雨宮が素子を騙したわけでなく 生前の言動は 最初から最期まで真実だったと判る
素子は自分を取り戻した
ミヤジが建物に仕掛けた爆弾のスイッチを死の置き土産に押す
素子は美咲を庇った
美咲を捜す上司の東は 警察内部の裏切り者の存在に気付き 罠を仕掛けあぶり出しに成功する
歌舞伎町へ
伊崎を背負った門倉美咲が降りてくる
一本気ゆえに自分を騙し裏切った男が許せなかった女 伊崎素子は 練習に見せかけ殺した
知らずに深く愛していた男 雨宮が自分をたらしこむために送りこまれた人間と聞かされた時 善悪さえ見失うほど 心が壊れた
それほど深く愛していたのだ
自棄になりー
殺人は許される事ではない
雨宮の子を宿している伊崎素子は おそらく出産後 死刑になるのだろう
そして頼りないながら成長を続ける へこたれない ある意味打たれ強い美人刑事の門倉美咲は ややもすると周囲をイライラさせながら 事件に関わっていくのだろう
いや 早く嫁に行けよ・・・と思うタイプなのだけどね
ジウの遺した言葉
美咲の推測した犯罪動機が哀しい
ジウに必要だったのは 愛を込めて抱きしめてくれる腕だけだった
そのかなしくも痛ましい生い立ちゆえに
最期 ジウが守りたかったのは 自分に与えられなかった愛かもしれない