夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「加矢部村から」-1-

2012-07-01 21:41:28 | 自作の小説

山道をバスが行く 客はまばら
乗っているのは高齢者
老人ばかり
運転しているのは一応公務員になる
過疎を案じて特別課なるものが作られた
神室山(かむろやま)と隣り合った宮都山(みやづやま)は三つの橋で行き来出来るものの中腹から山頂までは 若者がいない

五十代なら若手に数えられる

この特別課のバス運転手に採用された一人が 一色(いっしき)のぞみ
報われること多いと思えないこの仕事を既に五年間続けている

すっきり細身で長身 都会的な美人の彼女に向いた仕事とも思えなかったのだが

男達が何人か辞めて入れ替わったあとも 彼女ばかりは続いている

朝6時から夜8時まで 神室山と宮都山にそれぞれ麓にある古比津(こひつ)駅と田加(たか)駅を巡回する

神室山中腹にある診療所の敷地内の別棟がバスの車庫かつ運転手の住居に充てられている

診療所は災害が起きた時の避難所も兼ねていた

のぞみの仕事は運転だけではない

彼女の携帯には おつかいの依頼連絡も入っている

麓まで降りないとスーパーすら無い為 買い物や 迎えにきてほしい連絡まで入っている

診療所に行く手段も無い為 巡回バスは山に住む人々から おおいにアテにされていた

のぞみは女性らしい細やかさと優しさで それらをこなし五年経った現在は 人々からの信用も厚い

最初 彼女を胡散臭げに見ていた診療所の変わり者の毒舌家の医師もある程度 認めてきている

特別課は次なる試みに取り掛かろうとしていた

両親がいない子供達を育てる施設「優愛園(ゆうあいえん)」の子供達の仮りの家として 高齢者の家を貸してもらう

夏休みなど長期休暇など帰る家を作る

触れ合いの場としては田植えや稲刈りなど園の行事として子供達に体験させ ー

子供達の人生に関わることだけに思い付きで出来ることではない

仮り親として子供達を受け入れた高齢者には 特別課からのサポートもある

特別課の人間達の熱意と夢は空回りすることもあり 彼らも挫けて落ち込むこともある

育った土地への愛が彼らを動かしていた

帰る家も家族もいないのぞみにとって この仕事は渡りに船だった

住む場所
仕事

かえってくる笑顔と有り難うの言葉

ややこしい事は何もない

出来ることだけすればいい

馴染んでみれば 人々は温かかった


漸く雨あがったような

2012-07-01 19:31:40 | 子供のこと身辺雑記

漸く雨あがったような
午前中 子供達と出掛ける用事あり
お昼は中華屋さんで食べて帰りました

ほとんど食べてから ブログ・ネタに~と思いついたのでした
食い意地に負けてます

味噌ラーメン
海老の甘酢
海老チリ
酢豚
焼き飯

まだ来てないけど点心類

夕飯ぶんも持ち帰りで お願いし
とてもとてもラク~な日曜日で ありんした(笑)


松井今朝子著「四文屋 並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫

2012-07-01 18:14:53 | 本と雑誌

松井今朝子著「四文屋  並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫
松井今朝子著「四文屋  並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫
松井今朝子著「四文屋  並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫
松井今朝子著「四文屋  並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫
松井今朝子著「四文屋  並木拍子郎種取帳」 ハルキ文庫
「蔦と幹」 並木五瓶の弟子・拍子郎は悩みを抱えている
武家の次男坊ではあるが 兄に子供がいないことから 家を継ぐよう言われているのだ

しかし憎からず思う娘おあさのこともあり 自分の夢もあり選べずにいる

そんな拍子郎にとんぼの切り方を教えてくれた役者の様子がおかしい
おあさからの相談もあり 拍子郎は役者と幼なじみの男の関係に口出すことに

「頼もしい男」十年したら五十両入るはずだった

だが変な脅迫もあり 相談受けて拍子郎乗り出す

大家の情 死んだ大家の息子の先考えた始末の付け方

「惚れた弱み」もてて仕方ない役者の片恋
ところが相手の娘に前の身分の時の許婚者が現れた
役者の恋は叶うのか
娘の正体はいったいー
役者から相談受けた拍子郎が調べるとー
誰も損しない 悪い目を見ないですむようにしたい拍子郎はー

「四文屋」 入った天ぷら屋で拍子郎は不快な思いをする
その天ぷら屋の主人が殺された ほどなく天ぷら屋の主人が恨まれていたことがわかる

天ぷらにあたり子供が死んだ男

天ぷら屋を殺したのは誰なのか

拍子郎は芝居仲間の手慰みから気づいたことがあった

「札付き」
拍子郎と親しい男が女殺しで捕まった
女は男の前の許婚者だった
だが男は殺していないのだ
他に下手人がいるはずだ

手柄にはやる役人は札付きの芝居小屋に関わる人間の話は聞かぬ

役人である兄に啖呵切る拍子郎だがー

好きな芝居か 惚れた女か

兄の願いか

拍子郎の悩みと迷いは答えを見つけられない


猫舌の女

2012-07-01 10:13:40 | 子供のこと身辺雑記

以前から娘が猫舌なのは知っていた
熱い緑茶が好きなのに
氷を数個入れないと飲めない

横で ぐわぉぉぉ~ぉと異音がする

見たらー

娘が肉まんに息吹きかけ冷ましていた

ふ~ふぅ~なんて可愛らしいレベルではない

冷蔵庫に数分入れたり 涙ぐまし(くない 笑える)努力をして食べている

かといって 冷たい肉まんは食べたくないらしいのだ

猫舌もなかなかー大変ーらしい