ショッピングモールだろうか 人々で賑わう場所
意味ありげにゴミ箱が映る
清掃係が近付き 中のゴミを片づけようとすると ー
バン!
凄まじい爆発
阿鼻叫喚 あちこちで人が血を流し倒れている
耳を押さえ血を流しうずくまる警備員
野次馬整理に当たっていた若い制服警官早川勇作(市原隼人)は 挙動不審な男を見つけ追いかける
なかなか捕まえられない
追いつめたら そこいらにあるものを投げつけたり ナイフで切りかかったり 漸く手錠かけると 追ってきた制服警官仲間に託して 巻き添え受けた人物の様子を見に行った
男ー有吉宗太郎(きたろう)は 「産まれるんだ」と 大変だと行けば
男は獣医で ジャーマン・シェパードのお産なのだった
中の一匹だけ白いのが鳴き声あげず 息していない
アルビノ(白子)は育っても弱いと諦めるが
早川は体をぬぐいながらマッサージし
「大丈夫だ 戻ってこい」と なんとか生き返らせようとする
白いのは呼吸を取り戻し 鳴き声をあげた
ジャーマン・シェパードの世話をしている斎藤均(伊武雅刀)は その光景を心に留める
早川が捕まえた男は 爆破事件とは関係ないが 麻薬の売人であった
勝手に持ち場を離れたことで早川はいつものように叱られる「一回でいいから始末書なしで手柄をたてろ」
役名は解りませんが 多分 早川が暮らす寮の食堂のおばちゃん役で松金よね子さん
世話好きな雰囲気 いい味出しています
早川に異動の辞令が下ります
それは望んでいた刑事につながるものではありませんでした
早川の死んだ父も警察官
彼には 本人いわく 警察官の血が流れているのです
Bに異動 第四係 警視庁警備犬訓練所
早川が行くと 野菜を作っている男がいます 彼こそ所長の向井寛(時任三郎)
フィギュアが趣味だけど(オタクですな) コンピューター関係の知識はピカ一西村孝(カンニング竹山)バディはアレックス バディはバルトの永井孝介(阿部進之介)
バディはマックの竹清治(村上準 )
紅一点の水野夏希(戸田恵梨香) バディはブランド
早川の教育係でもあります
最初は犬にも訓練にも馴染めません
犬屋と呼ばれ 何かとバカにされますし
「この仕事合ってない」と止めようとし 所長に土下座して配置変えを頼み込みます
早川は身勝手な暴走多く面倒みきれないーと言われて引き取り手がなかったのを 所長が引き受けたのでした
単独の犯人確保は ともすれば犯罪捜査の邪魔になる
事情知る仲間達は早川の噂をしています
「なんであんなのとってきたのか」
穏やかな西村は「所長には所長の考えがあるんだよ」
水野「むかないと思う」
早川は使えない奴ーと思われています
部屋にこもってくさっている早川の部屋へ食堂のおばちゃんが 所長を案内してきます
所長「お前にもバディ(相棒)が必要だ」
連れていかれた場所には斎藤がいました
所長は斎藤から早川のジャーマン・シェパードのお産の時の話を聞いていたのです
斎藤「あの時 産まれた犬もここにいる」
見回す早川の目は白い犬に
彼の手の中で命取り戻した犬に止まります
しかしアルビノは体力落ちるし寿命が短い
警備犬になるのは無理だろうと言われている
そう説明を受けるのです
早川の表情を見ていた所長は「シロがお前のバディだ」と驚く斎藤を尻目に決めるのでした
水野の指導でボールの訓練から始めますが うまくはいかず
「犬よりも まず人間の訓練したほうが よさそうね」と言われる始末
水野とバディのブランドの様子を見ていた早川は質問します
「どうしたら お前とブランドみたいになれるんだ」
水野「ゆるぎない信頼関係が大切」
早川は一緒に走ることから始めます
野営訓練では水野がうわばみだと分かります
普段クールな水野の意外な一面
爆破事件は続いています
大企業しか狙わないあたり 不景気な時なので変な人気もあるのだとか
世の中おかしいです
シロは少し体調崩し やはり警備犬にはむかないのかとー
シロを洗ったりブラシかけたり
かまう早川の様子を見ていた水野は励まします
「少しは上達したじゃない」
そんな水野のことを早川は覚えていました
警察学校の飲み会で 勝利したこととか
それ言って早川は水野に蹴られるのですが
爆破犯からは警察に連絡入ります
無能な捜査進まぬ様子を嘲笑うかのように
警視庁から応援要請
警備犬出動します
大塚直樹(松重豊)刑事は向井と同期でした
大塚「爆弾捜査以外は一切するな」
建物内の爆弾は発見され処理も終わりましたが
駐車場をチェックしていたブランドが反応示し 吠えて駆け出した先の車が爆発
ブランドは大怪我を負います
早川は犯人らしき人物を追いかけますが 車で逃げられてしまいます
このことで所長ともども 刑事達から叱責されるのです
早川は爆破音に反応示さない犯人の様子から 耳が聞こえないのかもしれないーと言いますが聞き入れてもらえません
刑事の一人などは こう言い放ちます
「そんなに犬が好きなら ペットショップで働いていろ」
大塚も所長に「十年前と全然変わっちゃいねぇな」
十年前にサラ金立てこもり事件があり 向井は警備犬を出しますが 警備犬は人質に噛みつき大怪我させたのでした
課長は責任取り警察を辞めた
その娘が水野でした
彼女は「警備犬の優秀さを証明したい」そう言って訓練所を志願したのでした
早川「すいません俺のせいで 所長や水野が築き上げたものがー」
更に早川はショックなことを教えられます
一度ショックを受けた犬は もう警備犬として使えない
引退しかないのです
例え傷が全治しても
さて犯人逮捕出来なかったことが警備犬のせいのように報道されています
警備犬には逆風です
ブランドに怪我させたことを水野は悔やんでいます
「私はこの仕事を続けていく資格がない」
早川「逃げずに 踏ん張れよ
俺みたいなバカに言われたくないってか
あんた俺の先生だろう
俺ら 警察官の血が流れている同士ろ
一緒に頑張ろうぜ」
早川の言葉から容疑者が浮かびます
警備犬の名誉回復の為に早川は考えていました
シロの母は嗅覚が優れていました
もしやシロもー
こうして新しい訓練が始まります
爆薬を見つけるために
シロは優れた素質を見せるのでした
夜 大塚は所長に伝えます
「容疑者が見つかった お前ンとこの若僧が言ったとおりだったよ」
所長「有り難う」
犯人からは警察を揶揄するような連絡が入ります
ー犬っころなんか頼りにして恥ずかしい連中ですね
ールール違反したら
人が詰めかけた建物に爆弾が仕掛けられている
事件を知り 出動要請はありませんが 所長は全員に出動を命じます
「犬屋の意地を見せるんだ 」
現場に到着し 大塚にも 「もう一度チャンスをくれ
俺達の力を信じてくれ」
シロが爆薬を見つけますが 処理班到着を待つ時間は残されておらず 早川は爆弾抱え走ります
爆弾処理容器へ
シロが犯人を見つけ 早川は犯人を追いかけて地下鉄の更に奥へ
ここでの疑問
何故 近くに刑事がわんさかいるのに せめて何処を走ってますーと連絡を入れない
君は身勝手な単独行動から警備犬訓練所へ配置になったのだろうに
犯人は過去 爆薬の為に怪我しており そう頑強にも見えないのに あれだけ走ってシェパードが追いつかないのはおかしい
どれだけ足が遅いシェパードなんだ
様々な疑問 こらえきれない疑問をどんどこ残しつつ 映画は進みます
クライマックスに向けて
早川 犯人と対決するも撃たれます
犯人は爆弾用意してセットしており 置かれてるドラム缶も引火して爆発
それで犯人下敷きになり おそらくご臨終 ええ馬鹿です
間抜けです
爆破事件で怪我するは 顔に火傷の跡が残るは 耳は聞こえなくなるは 仕事はクビになるは
社会を恨んでいたらしいけど
爆薬揃えるにもお金が必要
どうやりくりしていたのでしょう
早川も鉄材 H鋼みたいな重たそうなのが3本くらい体に乗り動けません
単独行動とるからだよ
バアカなどと つっこみつつー
ここにいては シロまで死んでしまうと
ゴー! 行けと言いますが シロは動きません
腕を引っ張ったり 顔を舐めたり
その間にも仕掛けられた爆薬の残り時間は どんどん減っていきます
早川は力尽き意識を失います
シロは早川の血に染まったボールをくわえ 水野のもとへ走ります
ここで!
水野よ お前もか
一人で早川を助けにいきます
屈強な男を数名連れてきゃいいものを
棒つっこみ てこの要領で 早川の体にのったの どけますが
これは火事場の馬鹿力と好意的に解釈すべきなのでしょうか
水野は早川に肩貸して歩き始めますが
とうとう時間切れ
大爆発起きて 二人に迫ります
「伏せろ」
早川の声
早川は入院していますが
水野は元気に座っています
同じ訓練所の仲間がシロを連れてやってきます
シロ 怪我してません
やがて退院した早川は 足をひきずりながら 訓練所の仲間のもとへ
シロのもとへ
犯人の動機とか
一人で可能な事件だったのか
なんか色々 きりないほど モヤモヤしたものはありますが
出てくるシェパードは どのコも可愛いです
繰り返しますが ジャーマン・シェパードは人間よりはるかに足が早いです
現実なら 犯人は地下鉄の駅までどころか 建物の敷地内でのアウトです
ちなみに我が家にも一頭おります