夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「あるモノ」

2015-06-26 23:08:42 | 自作の小説
藍色の空に月が浮く

そんな夜 若者は首を斬り落とされた

整った顔の若者の首は 焼かれて川に蹴落とされた


知らずに 若者は恨まれていたのだ

その美しい顔ゆえに


ある娘を無理矢理に妻にした分限者の男
しかし 若者に想いを残す娘は 夫となった男に心を開かなかった

嫉妬に狂った男は 斧で若者を背後から襲い 切り刻んで殺した


そうして殺された若者は 死んでも己の首を探し続けー
名前も忘れーいつしか悪霊となる
彷徨するだけのモノとなり果てる


哀れな魂
何の救いも与えられず 夜からも脱(ぬ)け出せぬ

「ある居候」

2015-06-26 20:09:11 | 自作の小説
ーひなたー

父が交通事故で急死して一年 買い物と墓参り以外は外出しない母を連れ出そうと誘った旅行だった
たまには冒険も必要よーと納涼ミステリーツアーにひっぱりだしたのだ

二日目の夜の行く先にかなり後悔をしている
折り紙付きの{何か出る}という場所へのー

「ホラーや怪談はね 読むか観るに限るのよ」と渋った母だが 「ひなたを一人にして何かあったら おとうさんに申し訳がたたない」と一緒に来てくれた

冷静に振り返っている場合ではない
本当に「何か出た」のだ

白い着物を着た首無し男に追いかけられている
腰を抜かした者もいる

ツアーの案内係りなんて一番に逃げてしまった


喚きながら追ってくる首無し男は顔も無いのに足が速い

母は言った「ひなた とっとと逃げなさい おかあさんは足が遅いから 先に行きなさい」
おかあさんーと言うのに 母は笑う

「大丈夫 あんなの どうにかするから」



そして向かってくる喚き首無し男に 向き直り 立ちふさがるように両手を広げた


「うるさいわね つかまえて気が済むのならつかまえてごらん」

開き直りというか 大胆だった あまりにも



それなのに 
首無し男は倒れて 消えた


母は笑う「いなくなっちゃったわね」






ー首無し男ー

追っていた 捕まえられるはずだった
それがー

そもそもどうして追いかけていたのか

とにかく逆に捕まえられてしまった

ふわふわと女の後を追いかけて影の中を歩きー

ー負けた
いったい何が起きたんだろう


ー負けた

「当たり前だ」
生きていない者が立っていた

そうだ 殴られたんだ 

「生きていようと死んでいようと 誰にも手を出させはしない」
ーと そいつは言う





ーひなたー

白い着物はやめたのか黒い着物で首もついたモノが家にいた

「消えてなかったみたい」と母が言う
「ついてきちゃったみたいね」とも

動じていないのは 母らしかった


そして言うのだ
「ここにいるつもりなら 女所帯なんだから 居場所をはっきりさせなさい ちゃんとお部屋をあげるから」

「そうね」とわたしも言った「着替えとかお風呂なんか覗いたら 殴り殺してやるから」




ーもと首無し男ー
無茶苦茶な母娘だった「もう 死んでいます」
思わず答えてしまった

おお!生きた人間と会話できている

母親の方が言う「あら ちゃんと話せるんじゃないの で あなた お名前は」

名前 思い出せないぞ あったのだろうか

困っていたら
また母親の方が言う「名無しさんも不便だから 白い男から城尾 名無しから七史ーと 城尾七史として 城尾さんと呼ぶことにするわ」

コの字形の建物の一番奥の部屋を与えられた


なんなんだろう この人間達はー

「ああ だから安心して成仏できない(したくない)」と 俺を殴り倒した者は言った

「心配かけたくないから妻子には姿が見えないように注意している 怖がらせたくないし だからお前も気を遣え」

その者は 生きている時はこの家の主人なのだった




ーひなたー
前々から 母は変わっているとは思っていたけど 幽霊の居候を受け入れるほどとは思わなかった

ついてきた幽霊と同居の取り決めする人間なんて どこにいるだろう


おかずから

2015-06-26 19:43:36 | 子供のこと身辺雑記
「レタスクラブ」から
シンプルジャーマンポテトを真似っこして作ってみました



洗ったじゃがいもを皮つきのまま耐熱容器に入れてラップかけて電子レンジで加熱

皮をむいてくし形に切っておきます

縦に薄切りした玉ねぎをバターを溶かしたフライパンで薄く色づくまで しっかりと炒めます

ソーセージを加えて炒め 次にじゃがいもを焼き付けるように炒めて 粒マスタードと塩コショウを加えて ざっと混ぜて出来上がり




ー簡単なモノは すぐ作りたくなります・笑ー





筑前煮もどき
もどきの理由は コンニャクを入れずに厚揚げを入れているので

ー柔らかいと食べられる 
姑に食べてほしくて^^;


鶏肉・牛蒡・人参・筍・椎茸・しっかり炒めて じっくり煮ています じゅうぶん柔らかくなるまで
最後に厚揚げを加えて 味が厚揚げに染み込むまで煮て 火を止めます
ストウブの径28cmの鍋を利用して 蓋をしたまま煮て 火を止めてからも蓋を開けません
余熱調理







トウガンとむき海老の中華スープ 浮き身はネギで
隠し味で少し日本酒を入れてあります






さて雑事を少し^^;

今季は一度30センチばかし髪を切ったのですが なんかバサつく感じがイヤで 鬱陶しくて 友人の美容室で先日また「友人の好きなだけ」切ってもらいました
思いっきり切っていいからーって
またまたバッサリ30センチほど切ってくれて かなり短めのおかっぱに分け目つけたようなーパーマっ気が少し残っているから ちょっとウエーブかかってて
軽くて気にいっています



それくらい短くしたのにー主人は髪を切ったことに気づきませんでした
あんまり気が付かないから 数日してから「髪を切ったのはこの季節 二度目なんだけど」と言っても

ぜんぜん気づいてなかったらしく「わからなかった」と

髪型変えても 主人に気が付いてもらおうと思ったら丸坊主にしない限り いえ丸坊主にしても気が付かないかも・爆

主人は 「居る」認識までで細かいところは見ないようです





そういえば その美容師の友人のご主人は金魚を育てているのですが 屋外に置いている金魚がアライグマに襲われて全滅する事件があったとか
アライグマの食い散らかした金魚の残骸が無残であったとか

そこで対策として 姫路セントラルパークまでライオンのウンコをもらいにいったそうです
(匂いがすごかったとか)

ライオンのウンコの効果絶大 アライグマは来なくなったとか

友人が言うには近所のお寺にアライグマがいるのを見た人が何人もいるそうです



ところでネット検索するとアライグマの鳴き声を幾つも見つけられます
最近 夜 庭に出るとアライグマの複数の鳴き声が聞こえます
数が増えていると思うと あまりいい気持ちはしません


なんと言っても雑食性ですアライグマ
群れになったら 厄介ーと思うのです
繁殖率も高い生き物らしいですし