夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

中山七里著「翼がなくても」 (双葉文庫)

2020-07-24 16:36:23 | 本と雑誌



夢はオリンピック
そう思って走り続けてきた
あと少しで夢に手が届くーかもしれない

それが交通事故 左足の膝から下を切断

足が無くなった もう走れない 走れない
走れない自分には何の価値も無い

絶望

そこから市ノ瀬沙良は 再び夢を見つける

義足で走る


沙良の足を壊したのは隣家の息子
沙良とも一緒に学校に通った相手

その隣家の息子が自室で死んだ

沙良も疑いの目を向けられる

だが この足では殺せない

被害者の部屋の窓は開け放たれていた


犬養刑事は沙良が何かを隠しているとみる

死んだ息子の弁護士は あの御子柴

沙良のアスリートとしての再生

御子柴が果たした役割

幼馴染への想い
夢を奪ったことへの贖罪




解説は書評家の大矢博子さん