夢はオリンピック
そう思って走り続けてきた
あと少しで夢に手が届くーかもしれない
それが交通事故 左足の膝から下を切断
足が無くなった もう走れない 走れない
走れない自分には何の価値も無い
絶望
そこから市ノ瀬沙良は 再び夢を見つける
義足で走る
沙良の足を壊したのは隣家の息子
沙良とも一緒に学校に通った相手
その隣家の息子が自室で死んだ
沙良も疑いの目を向けられる
だが この足では殺せない
被害者の部屋の窓は開け放たれていた
犬養刑事は沙良が何かを隠しているとみる
死んだ息子の弁護士は あの御子柴
沙良のアスリートとしての再生
御子柴が果たした役割
幼馴染への想い
夢を奪ったことへの贖罪
解説は書評家の大矢博子さん