最初に著者の言葉がある
著者の実体験として女性の占師から こういう言葉を言われたと
ー「あなたは苦労するだろう
うらみ つねみ ねたみ そねみ いやみ ひがみ やっかみの人生の七味をたっぷりと振りかけられるだろう
人生 七味とうがらしだよ
しかし それが あなたの人生に深みを与えるのさ」
―その後の私の人生は占師の言う通り たっぷりの七味とうがらしを振りかけられた
しかし それが人生に深みを与えてくれたかどうかは まだわからない
いすれにしても不思議な預言をしてくれたあの占師に尊敬を込めてこの作品を捧げたいー
著者は早稲田大学卒業後 第一勧業銀行(現在は みずほ銀行)に入行
様々な体験は 特に銀行というものを活写している
「ラストチャンス」の主人公の樫村も街の占い師にみてもらう場面がある
第一章 うらみの銀行合併
第二章 いやみな新天地
第三章 つらみの経営実態把握
第四章 ひがみの問題山積
第五章 ねたみの社長就任
第六章 やっかみの再建奔走
第七章 そねみの七転八倒
第 八章 七味入れ過ぎ、先見えず
第九章 七味ひりひり涙ぽろぽろ
第十章 七味は、人生のスパイスか
第十一章 人生って何て味わい深いんだ
樫村は勤務していた銀行が大銀行からの吸収合併にあい 自身はカード会社の勤務となる
銀行を辞めると決心
飲食店チェーンの経営立て直しに取り組むこととなる
全く畑違いの飲食業 その中で 誰の為にしているのか 誰の為にしたいのか
動く心の基盤
熱意 誠実さ 純粋な夢 願い
対して 醜悪な心 辟易するような人間性 そういう者達もいる
大銀行の威をかり自分が偉いと勘違いしている人間も
どんと構えて現実をみている妻の明子
樫村は良い人間にも恵まれていた
樫村が頑張るからこそ 良い人間が集まってくれたのだが
どういう立場になろうとも 腐らずに生きる
前を見て 周囲を見渡し広い視野を持って
心の持ちようで人生は変えられる きっと
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ごめんなさい