夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

使いやすい(という機種)に変えたけれど

2021-03-15 17:28:08 | 子供のこと身辺雑記

土曜日 長男が使っている携帯を機種変更

後日 別な手続きで携帯のお店に行くこととなり ついでに私も携帯さん機種変更することにした

もう使いやすいのがいいってことで

だいいちあんまし多機能でも使いこなせない

猫に小判 豚に真珠のたぐいだし

 

 

BASIO4(ベイシオ フォ―と読むらしい)

 

 

それでも今迄使っていたのと 操作が違い

結構ややこしい設定はお店でお願いして さらに長男にも入力してもらって

一応 使えるようには設定してもらったけれど

 

でも まだまだ ブックマークもイチから設定

ブログとかパソコンとで使っているのとか

かんたんマニュアルに 操作を動画で観られるらしい円盤(笑)も付いているけれど

動画は暇ができたら眺めよう

 

電話かけられて 写真が写せて メールがどうにか送受信できれば・・・それでいいわ

取り敢えず それっくらいは操作方法覚えねば

 

とうぶん愛読書は携帯さんの「かんたんマニュアル」です・爆

 

どうしてなんでもかんでも パスワードとか暗証番号とか

 

メモした紙を何処に仕舞ったか忘れるの得意ですーー;

 

 

携帯のお店の方が さっさか操作している姿が魔法使いさんのように思えます


快晴で暖かな日曜日になりました

2021-03-14 09:58:48 | 子供のこと身辺雑記

無事に実がなるかしら どうかしら

庭に来る椋鳥やヒヨドリが止まり木代わりにしている枇杷

 

その枇杷の隣の たぶん桃

勝手に生えてきて大きくなっていて 正体は不明・笑

雑草とごっちゃになっているマーガレット

いいんだ雑草でも 可愛い花が咲くから^^;抜きづらい

 

 

 

金柑 いつも実を眺めて終わります

 

 

雪柳 丁度浴室の窓からも眺められます

ほんの一枝の苗が随分大きくなりました

 

 

 

 

三食 作る料理を決めている時は 朝食後の暇時間にある程度作っておきます

横着ものぐさ人間のやる事です

焼き魚用大根おろし

炊き立てご飯に焼き魚 お味噌汁 何かお漬物

朝ご飯は あっさりさっぱりがいいなーなどと思えるトシです

 

チキンカレー

大根の味噌汁

 

 

冷凍シーフードとブロコッリー利用の簡単パスタ

しかも麺は電子レンジパスタ茹で器利用で茹であげるという

(麺茹で時間+5分加熱)

 

 

親子丼

たまに作りたくなります

 

 

 

 


吉田修一著「ウォーターゲーム」 (幻冬舎文庫)

2021-03-14 09:43:08 | 本と雑誌

 

 

「太陽は動かない」「森は知っている」に続くシリーズ3部作の最終作

「太陽は動かない」でAN通信の活動 そして一人前のAN通信のエージェントとなるまでの鷹野を描き

「ウォーターゲーム」では共に島で学び 一度はAN通信の仕事をしながら姿を消した柳が名前を変えて登場

デイビッド・キム AYAKOも謎めく登場を

 

水道民営化という悪政策

そこに欲でからむ人々

 

AN通信潰しをはかる人間

 

絶体絶命の危機から鷹野や田岡は生き残ることができるのか

 

4才で母親に閉じ込められ

壁の向こうへ行きたい!!!そう願っていた男の子

世界を見たいとー

 

物語の最後は この文で結ばれています

ーどこにでも行ける・・・・・。そう思った。 心から そう思えた。ー

 

 

「太陽は動かない」ドラマ全話一気紹介 放送 そして映画の宣伝番組へー

これを観て 原作小説を読みたくなり書店へ

映画公開中だし どこの書店にも置いてあるよねーと思ったら

甘かった

三軒目でやっと見つかりました

 

 


吉田修一著「森は知っている」 (幻冬舎文庫)

2021-03-13 20:06:48 | 本と雑誌

 

 

「太陽は動かない」の鷹野がAN通信の正規雇われ人になるまでの物語

 

南の島で老女と暮らし学生生活も送りつつ 「お仕事」もしていた鷹野

その初恋らしきもの 

 

デイビッドとの出会い

 

鷹野より先に島を離れ 「お仕事」で得た情報を持って雲隠れした柳

鷹野達を仕込んでいた男

 

誰かが裏切っている

 

 

鷹野らに指令を下す風間が足を失った事情も描かれる

 


吉田修一著「太陽は動かない」 (幻冬舎文庫)

2021-03-13 19:55:03 | 本と雑誌

 

 

謎多き組織AN通信

そこに属する鷹野一彦と田岡

彼らは24時間連絡を入れないと胸の爆弾がー

 

好敵手ディビッド・キム

まるでルパン三世の峰不二子のようなAYAKO

競ったり戦ったり味方になったり

 

国の欲 人の欲

未来を支配せんとの争い

 

ズタボロになりつつ 一日生き延びる

 

一日生き延びることを続けて生きていく

 

母親に捨てられた幼児

食べるものもなく閉じこめられて 2歳下の弟はたった2歳で飢えて死に

 

鷹野も 何処か欠けたまま大人になった

 

AN通信は 鷹野に生きる場所をくれたのだ

それが過酷な生きる場所でも


田村由美作「ミステリと言う忽れ・8巻」 (小学館フラワーコミックス)

2021-03-13 19:43:03 | 本と雑誌

久能整(くのう ととのう)クンは何処に行っても何かしら事件に巻き込まれる体質のようで わけあり美女ライカを案内した美術館でも怪しい連中に遭遇

彼らが抱える謎を解くべく協力させられる

 

ある計画を実行しようとした人間たち

整クンの独特の思考

 

 

ライカの秘密

少しだけ明かされた整クンの両親と彼の幼年時代の家庭環境

 

それから入れ替わりたがる双子を見分ける・・・

何故双子は入れ替わっていたのか

 

考えるのが好きな整クンはそこに隠された事情に気付くー

 

 

 


高野和明著「幽霊人命救助隊」 (文春文庫)

2021-03-11 14:45:09 | 本と雑誌

 

 

気が付けば 高岡裕一は崖を登り続けていた

漸く辿り着いた崖上にいたのはに居たのは二人の男と一人の女

ガラの悪い八木と中年の市川 若い美晴

 

 

彼らに話によれば裕一は既に死んでいるとのこと

そう裕一は首吊り自殺をしたのだった

 

他の三人もまたー

パラシュートで降りてきた神様は 自殺志願者百人の命を救えば天国に送ってやると

 

生きている人間社会に戻っても彼らは幽霊 生きている人間には見えない

神様がつけてくれた装備をうまく利用すれば 彼らの声を人間の心の中に届けることはできる

 

重なった人間の心を見ることはできる

自殺しそうな人間を見つけるシグナルも

 

そうして彼等は悪戦苦闘して 死にそうな人間を見つけて あれやこれやの方法で死にたい気持ちを変えていく

 

彼ら4人もそれぞれの理由で死を選んだ

 

人が死にたい気持ちは ただ一つではない

死んだ方が楽だ

生きていても仕方ない

 

いっそ死んでしまおう

死ぬしかないんだ

生きていたくない

 

学校でいじめられ 親は離婚

 

借金苦

 

寂しさから 社会と折り合えず

 

自分が死ねば保険金が下りるから

 

治療で家族に負担をかけるから

 

多くの自殺志願者との出会い

最後の一人は 裕一の父親

裕一が死んだあとの家族の思い

 

裕一は父親の心に語りかける

 

 

やがて再び神様が現れ

4人は

 

 

新しい命となって

 

 

解説は 養老孟司さん

 

 

 


アンソニー・ホロヴィッツ著「その裁きは死」 (創元推理文庫)

2021-03-08 20:20:22 | 本と雑誌

 

 

「メインテーマは殺人」に続くホーソーンを探偵とするシリーズ

離婚を扱う弁護士が殺された

凶器は高価なワインのボトル

シャトー・ラフィット・ロートシルト

(宝塚歌劇団 花組のショー「Sante!!」の歌詞にも出てきた銘柄です )

 

緑色のペンキで書き殴られた182という数字は何を意味するのか

殺されたリチャード・プライスは奇特にも死んだ友人の未亡人とその息子コリンの暮らしも気にかけていた

同性のパートナーは家をあけており

 

少し前 ある女流作家は店で居合わせたリチャードにワインをぶっかけ物騒なセリフを吐いていた

 

ホーソーンの本を書くために調査に同行する作家のアンソニーは 事件を捜査するロンドン警視庁警部のカーラに ホーソーンが得た情報は自分にも知らせるように脅されて

書店での万引き行為をでっちあげられる

 

リチャードを殺したのは誰なのか

そしてリチャードの友人も死んでいた

 

洞窟探検での不幸な事故

洞窟に入ったのは3人 出てきたのは2人

洞窟の中で何が起きたのか

 

「メインテーマは殺人」に続き またもや刺されるアンソニー

 

 

解説の中で大矢博子さんが書いておられますが

このシリーズは10作を予定されており その中で少しずつホーソーンの謎も明かされていくそうです

 

 

 

 


NHKBSプレミアム放送「ペペロンチーノ」

2021-03-07 21:21:25 | テレビ番組

小野寺潔(草彅剛)の傍らには ほぼ常に妻あかり(吉田羊)が寄り添っているように見える

天国という意味のイタリアンレストラン「パラデッソ」明るい海辺の店に立つ小野寺とあかり

 

場面が変わり養殖している魚に餌をやって高橋友作(一色洋平)は妻のなたね(富田望生)にこう言っている

「10年前の あの海は映画だったんではないか(穏やかな海をみていると そうとも思える)

(あの津波は)ホントのこととは思えない」

 

(東日本震災から10年目という設定なのか)

 

東日本震災女川追悼式という看板も見える

 

美容院で働く阿部より子(矢田亜希子)は店を早退

予定があるのだ

 

小野寺と同級生のより子は小野寺の店に招かれていた

彼女は震災で夫を亡くしている

仮設住宅で娘の蒼(あおい)と派手な母娘喧嘩をしていて 物音と声に飛びこんできたのが偶然にも同級生だった小野寺

 

2013年夏

ー2年間 四六時中 酒に酔っていた 死ぬのが面倒だから生きていたー

仮設住宅で暮らす小野寺は転職を繰り返すばかり 生活は荒廃し酒に溺れ とうとう飲酒運転でバイク事故を起こし入院

足を折り車椅子で病院の中を移動 医師の佐々木春文(國村準)と会話する

自らもアルコール依存症だった佐々木は「酒を呑みたい」気持ちと闘っている

小野寺の数値がひどく悪い事を告げる「棺桶に片足突っ込んでいる」

飲まないでいる約束

10年後に会おうと

 

小野寺が作ったペペロンチーノをより子と蒼は「美味しい」と食べてくれた

忘れていた料理を作る楽しさ 嬉しさ

 

2015年 冬

流された店の跡を見にいき壊れた皿の破片を拾う小野寺

そこでピアノの音を聞く

捜せば 雑然とした小屋の中から曲が聞こえる

中では高橋のピアノに拍手するなたね

演奏終わり なたねにプロポーズする高橋

「僕と結婚して下さい」

なたね「何を・・・いきなり 会うのだって2年ぶりだよ」

喜ぶよりも怒っている

 

が そこで建物の外で派手な音を立ててしまう小野寺

物音に怯えてなたねに縋る高橋

それでなたねは思い出す この人はいつもこうだったと

なたねは高橋に逆プロポーズ「あたしと結婚してください 甘ったれ~~~~」

高橋泣く なたね「もう泣くな もう泣くな」

 

高橋は安定した仕事に就けと言われて公務員を目指していたが

海 好きなんですーと漁師に

「仲間が沢山死にました その人達のぶんまで」

 

高橋の仕事を手伝うようになる小野寺

漁師仲間の漁師メシ 知らなかったいっぱいの美味しいモノ

小野寺ー何も無い海だと思っていたけれど 目の前に宝箱があったー

 

2016年 夏

小野寺 美味しい料理を作る喜びが戻ってくる

傍らにはあかりの笑顔 料理を美味しいと食べ「グッド」と言ってくれる

 

2018年 春 新しい店を開店

前の店よりももっと海の傍の場所に

 

被災者がと新聞記事に

テレビの取材もあるー再生する被災者

 

 

順調だった店は 中国武漢発肺炎―謎病の為に閑古鳥が鳴く

入ってきて美味しそうに食べてくれた女性客はおかわりいいですかーと尋ねた

彼女は庄司結衣香(斎藤夢香) ウェブマガジンの編集者

記事にしたいと店内や料理の撮影も

 

その記事を見た小野寺は 彼女の事務所を訪ねる

「俺は被災者じゃない 俺は料理人です」

小野寺は普通の美味しいお店として取り上げてくれたのが嬉しかったのだ

これまでは店の良さ 料理の美味しさより まず被災者であることばかりが取り上げられてきたから

 

 

庄司「美味しいから 美味しいと書いただけです」

 

 

高橋夫婦

阿部より子と蒼

庄司

それから夜勤明けで横浜の病院から来てくれた佐々木医師

 

ー震災にあった港の近くの店は (名前は)天国だったけど 地獄になった

今日は震災の打ち上げパーティをしよう

(震災に遭って)どれだけ怒った どれだけ泣いた

 

もう ぱ~~~っと騒ごうー

小野寺は言います

 

そうして ずうっと小野寺の傍らに姿があったあかりは 実は震災で死んでいたのでした

 

それでも小野寺には あかりの姿が見えるのですが

 

あかりは東京の人だった

小野寺が東京から連れてきた妻

 

一人にはしないと約束したのに

死なせてしまった

 

たとえ死んでも あかりはずうっと傍にいる

 

庄司は初めて会った時から小野寺に好意を持っていたけれど

死んで年を取らない相手には勝てないからー

 

 

海辺の店で小野寺は生きていく

 

 

このドラマの情報あるサイトです↓

ペペロンチーノ | NHK 宮城発地域ドラマ

 

 

 

 

 

 

 

 


お昼ご飯色々

2021-03-07 21:11:53 | 子供のこと身辺雑記

牛乳・卵・シナモン・砂糖などに漬けておいたパンを クッキングシートを敷いたオーブントースターの受け皿に並べておく

 

塩胡椒して蜂蜜 醤油 味醂などに漬けておいた鶏肉を耐熱容器に入れて電子レンジで加熱

ほぼ同時にパンを入れたオーブントースターも加熱5分で

 

仕込んでおくと ほぼ同時に仕上がる昼食

 

 

蓮根 ししとう 千切り生姜を炒めて 味醂 砂糖 酒 醤油で味付けして少し煮る

 

茹でた蕎麦を作っておいた出汁と合わせて

 

 

ハンバーグも作っておけば あとは焼くだけで簡単

電子レンジで作っておいた付け合わせ(サツマイモと人参の甘煮)を加えてフライパンで仕上げ焼き

 


リサ・ジュエル著「そして彼女は消えた」 (二見文庫)

2021-03-05 22:24:50 | 本と雑誌

 

 

「お昼には帰るね。ラザニアって残ってる?」

「ちょうどひとり分あるわよ」

「ハンナにとられないでね!ジェイクにも!絶対よ!」

 

その会話が娘のエリーとした最後

試験勉強を頑張っていたエリーは それから行方不明になったまま・・・・・

 

ローレルとポール夫婦の間にはジェイク ハンナ エリーと子供が三人いた

エリーがいなくなり家族はばらばらに

 

ローレルとポールは離婚し ポールは別の女性と暮らしている

エリーの遺品と遺骨は発見され・・・・・

 

ローレルにフロイドという男性が近付く

彼には母親違いの娘がいた

ジェイクの恋人ブルーは フロイドのオーラは良くないと言う

 

フロイドの娘のポピーにはエリーを思い出させるものがある

 

現在とエリーを誘拐・監禁した人物 さらわれたエリー

過去の描写もさしはさまれる

 

地下室に閉じ込められたエリーの身に起きたこと

 

放置されての 誰からもみとられない ひとりきりの死

 

フロイドもエリーを監禁し利用した人物の被害者といえる

彼は悪い人間ではなかった

 

癒されなかった孤独

 

本の間から見つかったエリーの手紙

ただただ酷い

こんな目にあわされるべき人間ではなかった

少女の未来は奪われてしまった

 

 

 


「ハイ・クライムズ」(2002年 アメリカ映画)

2021-03-05 14:49:22 | 映画

愛し合っている仲の良い夫婦がいる

妻は遣り手弁護士のクレア・キューヴィック(アシュレー・ジャッド) 夫はトム・キュービック(ジム・ガヴィーゼル)

就寝中 何者かが家に押し入り 事なきを得たが 

その後 トムが逮捕される

 

トムの本当の名前はロナルド・チャップマン

脱走と民間人の殺人などで軍の裁判にかけられることになる

 

軍が弁護士として寄越したのは若く頼りなさそうなエンブリー中尉(アダム・スコット)

 

クレアは自身が夫の弁護をすることにするが 経験豊富なチャーリー・グライムズ(モーガン・フリーマン)弁護士にも依頼する

 

民間と軍の裁判は勝手が違う

殺された3人の学生 その責任の所在である村を

そこで9人の村人が殺された

殺した兵士がトム クレアの夫だと

 

 

姉のクレアに借金を申し込んだり 生活設計甘めの妹のジャッキー(アマンダ・ビート)がやって来る

家賃が払えず追い出されたらしいのだが「手を貸すわよ」

クレアのところで暮らすことに

ジャッキー 自称 霊感があるらしい

 

クレアの家でエンブリー中尉 ほぼ下着姿のジャッキーに見とれ 彼女にどう思われたかと気にする

ジャッキーはクレアに「彼 かっこいいじゃない」

 

グライムズはクレアに「現実を見ることだな」とも

 

怖ろしい目にあい脅迫され それでも夫を救うべく頑張るクレア

 

 

仕組まれた事故で 入院も

クレアは自分が妊娠していたことに気付いておらず この事故で流産

グライムズも負傷

 

クレアはずっと赤ちゃんがほしかった

妊娠しないのは 自分に母親になる資格がないからかーとも思っていた

やっと授かった赤ちゃんだったのにー

 

グライムズは不自然に若く死んだトムと同じ作戦に従事した人間の遺族に会いにいく

殺した人間にはあるクセがあったと知る

 

 

エンブリー中尉の言葉から見つけた記録から 裁判は無効

 

トムは自由の身になった

 

束の間の喜び・・・・・

事の真相が明らかになる

 

 

無抵抗の村人たちを殺したのも 同じ作戦に従事した男達を殺したのもトムだった

グライムズからの電話で真実をしるクレア

 

気付かれたことを知り 襲ってくる正体をあらわしたトム

 

あわやという時 現れたある人物がトムを殺す

 

長すぎる悪夢は終わり

 

グライムズは言う

「グライムズ&キュービック事務所」というのは どうだろうーと

 

クレア「グリマルディーよ 旧姓なの」

 

そして弁護士事務所の改装計画を話し出す

 

 

ジャッキーとエンブリー中尉もイイ仲になります

裁判の途中 クレア達の計画が軍側に筒抜けでエンブリー中尉がスパイではないかと疑われるのですが

盗聴器が仕掛けられていたことがわかります

 

兵士たちがいく いささかいかがわしい店にエンブリー中尉が出入りしていたからの疑いでしたが

この時エンブリー中尉はジャッキーと関係結んじゃったあとなので

 

もう男ってしょうがないね~~~(笑)

エンブリー中尉は最後まで味方で いい人でした

 


貫井徳郎著「新月譚」(文春文庫)

2021-03-05 10:36:50 | 本と雑誌

 

 

四十代後半で絶筆宣言した超絶美貌の女流作家咲良伶花(さくら れいか)

学生時代から彼女のファンだった若き編集者の渡部敏明(わたべ としあき)は できることなら作家に戻り新作を書いてほしくて 手紙を送った

咲良の屋敷に招かれた渡部は幾度か会ううちに・・・熱意と真剣さを認められる

どうして作家・咲良伶花は生まれたか

過去の物語を咲良は語る

 

本名・後藤和子 ごくごく平凡な名前 そのうえ和子は美しくはなかった

スタイルは良かったのだと

転職し その就職の面談で社長に気にいられた

社長の木之内と和子は関係を持つようになる

 

木之内は女癖のよくない男だった

和子の友人季子は木之内に近づきー妊娠したとー

季子は木之内の妻の座を得た

 

美しくなりたい

この外見でなければ すぐに新しい仕事も見つけられるのに!

新しい勤務先もなかなか決まらず 和子は両親に金を出させ 整形し自分の外見を作りかえた

誰もが振り向く美貌を手に入れる

耐えられず辞職し別の会社で働くようになる和子

 

和子は小説を書き始めていた

心には木之内への想いが 未練が溢れている

流産もし木之内との生活がうまくいっていない季子は 和子と木之内が会っていることに気付き

全部和子が悪いのだと 和子の家に電話するばかりか 会社まで押しかけ罵る

「泥棒猫!」

 

それは噂となり 和子は会社を辞職するしかなくなる

 

どうにか作家としてデビューできていた和子は 実家を離れ一人暮らしを始めた

作家としての名前 咲良怜花は木之内が考えてくれたもの

 

女としての和子は木之内の妻になりたかった 子供も産みたかった

それが叶わないなら 作家として小説を書き続けるしかない

木之内という男にとって一番の存在でありたかったのだ

 

けれど季子と別れ 木之内が新しく妻に選んだ女性は 若くも美しくもなかった

咲良の作家としての名声はたかまっていったけれど

夫にしたら良い配偶者になりえたかもしれない男性との交流もあったけれど

その男達は 木之内ではないのだ

木之内でなければ 意味がない

 

木之内の娘は心臓に疾患があり治療に1億必要

 

その1億を貸してくれと木之内は咲良に言う

 

とうに自分は木之内の1番ではない

気付いてはいたけれど いたけれど

 

しかも咲良と木之内との長い関係を木之内の妻はずうっと以前から知っていて

咲良に金を貸してくれと頼むように木之内に言ったのは その妻なのだと

 

木之内にとって1番の存在でありたい

心の支え 夢

 

からっぽになった

もう書けるわけがない

 

渡部に語り終えて間もなく 咲良は乗っていたタクシーが交通事故に巻き込まれ 死んだ

葬儀で渡部は木之内と会い 後日あらためて話を聞いた

木之内が見せたのは 整形手術を受ける前の 後藤和子の写真

美しくはないが 木之内の傍で幸福そうな笑顔

 

木之内は渡部の顔が自分の若い頃に似ていると言う

 

それから定年を迎えた渡部は 木之内もその妻も世を去った今

もう誰にも迷惑はかけまい

生前の咲良伶花が語った話を書いてもいいだろうと考えるのだ

評伝・咲良伶花ー

 

 

愛だったのだろうか 妄執か

手に入らないものを追ってかなわず

希(ねが)いからは遠ざかるばかり

見えない心 真実の姿

 

そこにあっても闇夜の月は見ることができない

ただ隠れているばかり

 

 

 

解説は内田俊明さん


貫井徳郎(ぬくい とくろう)著「後悔と真実の色」 (幻冬舎文庫)

2021-03-04 17:45:33 | 本と雑誌

 

 

若い女性が殺される

切り刻まれた死体

通報を受け駆け付けた交番の警察官の大崎はその後の捜査にも関わることになる

組んだ相手は名探偵と呼ばれる西條輝司(さいじょう こうじ)

めぼしい容疑者も浮かばないまま 次の殺人が起きる

連続した殺人と思わせるのはどちらの被害者も指を奪われていたこと

 

事件だけでなく刑事達の人間関係も複雑だ

事件を解決し犯人さえ逮捕できれば 他の人間との軋轢は気にしない西條

むしろ煩わしく考えている

 

刑事として人が考え付かない推理をする西條

加えて外見も良い

 

そんな西條を良く思わない むしろ妬む人間もいて

身から出た錆とはいえ 素行問題から西條は失職する

身一つで家を出た西條はホームレスに

野宿で熱を出した西條を自分の寝場所に引き入れ 薬や食べ物も与えてくれた隣人の平さん

 

西條に愛人の美叡がいることをスキャンダルとして書かせた刑事達

比べてーと思う

 

優れた刑事であると西條の事を知りながら 警察官でいられなくした

後で罪悪感を感じたとしても 人としてどうなのかと

 

ホームレスとなった西條を案じ捜し回って会いに来てくれた美叡は・・・戻った実家近くで殺された

 

警察を振り回し愉しんでいるような殺人犯

その魔の手は西條にも及ぶ

 

犯人が誰か気付いた西條は罠を張る

 

犯人の母親は 犯人が幼少時 殺された

犯人の父親は不倫をしており 不倫相手の女性は男の妻を殺せば自分が妻におさまれるーと

 

犯人にとって妻がいる男性と関係持つ女性は「悪」だった

悪は消さなくてならない

自分が怨みを持つ西條も滅ぼさなくてはならない

 

やがてホームレスとなっていた時に 唯一自分に親切にしてくれた隣人の平さんに西條は会いにいく

誰にも語らなかった警察官となったその動機

そして夢を語った

大切なのに幸せにできなかった相手 守れなかった女性

多くのことへの後悔を抱いてこれから生きていくのだと

 

 

そしてこの後に書かれたのが「宿命と真実の炎」

この作品での事件に関わることにより 西條はこれから自分がすべきこと できることに気付くのです

喪ったものは取り戻せないけれど

 

解説は西上心太氏

 

 


C・L・ボックス著「鷹の王」(講談社文庫)

2021-03-03 17:50:14 | 本と雑誌

 

 

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットはこれまで様々な厄介事に巻き込まれてきた

彼自身の命の危機 家族が害されそうな時 いつも救ってくれた頼れる男ネイト・ロマノウスキ

何かの事情で身を隠す追われる男でもあるネイト

遂に彼を追う最大の敵が姿を現す

ばかりかネイトの周囲の得難い友人までも殺されていく

ネイトはジョーに家族と暫く遠くへ行ってほしいと言う

 

ネイトが公的に姿を隠す前の極秘任務

それがどういうものであったか ネイトは知って・・・・・

ネイトを追う人物は自分がした汚い事をネイトがしたことにして ネイトを追跡し殺すチームを作った

後ろ暗いことある人間は罪を他人になすりつける

 

ジョーは家族は旅行に出すが 自分は残る

彼は自身の近くの人物の正体に気付いた

 

ネイトは鷹匠でもある

 

ジョーもネイトも不器用な生き方 より困難を選ぶ人物

 

解説は北上次郎氏

 

長く読み続けている好きなシリーズです