その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(安山先生の大銀杏)

2011-11-18 22:33:41 | 夢屋王国

「高山が2回白くなると、里にも雪が舞うようになる。」などという、その地域限定の風物詩というか、老人たちの言い伝えというものがひとつやふたつあるのではないでしょうか。『安山先生のイチョウ』もそのひとつであります。国王の住む集落には「奥津島神社(弁財天)」がありまして、古くは参道となっていたと思われる道筋に、故)安山先生の家は建っておりました。安山先生のお仕事は宮司であり、これといった大きな神社の神職という訳でも無かったので、私が子どもの頃は日がな縁側に出て、のんびりと寝そべっている姿しか記憶にありません。若い頃は、裸馬(鞍を着けていない馬)に跨って街道を闊歩したという古老から昔話を聞かされた記憶はありますが、この人は一体何をして暮らしているのだろうと幼心にも疑問に思ったものであります。今では認知症となってしまった私のお袋が「安山先生の大銀杏の葉がまだ落ちていないから、当分雪にはならないよ。」などと言っていたことを思い出します。

今では珍しい茅葺の安山先生宅の屋根越しに見える大銀杏の木は、南側の葉がまだ緑色を留めており、周りの広葉樹が葉を染め、葉を落としていることに比べれば、当面落葉する気配がありません。お袋からの伝聞が正しいのであれば、この里の雪は当面無いことになります^^;

 

以前紹介した、李の木で見つけたイラガの幼虫は、俗に「雀のショウベンタゴ(小便桶)」と呼ばれるウズラの卵のような繭を枝先に作っておりました。これからの季節の昆虫採集は、こうして夏場に虫たちが残した痕跡や繭などの越冬する姿を追うことになりますが、擬態して上手に周辺の景色に馴染んでいる彼らを見つけ出すことは非常に難しい技であります。ましてや蛹化して土中で越冬するタイプの蛾については、雪に埋もれほとんど見つけることは出来なくなります。また、ブログネタに困る季節の始まりであります^^;
見つけられなければ呼べば良い。今年は『第2サティアン』の前に餌箱でも置いて、冬場の野鳥の観察小屋を決め込むことにしますか…。ん~!「安山先生」が何をしている人か疑問に思っておりましたが、こうして昆虫を追いかけ、日がな『第2サティアン』に篭っている『夢屋国王』は、近所の子どもたちにどのように写っているのでしょうか^^;


コメント (2)
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