私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

パンズ・ラビリンス

2007-10-17 21:31:06 | 映画鑑賞
内戦が続く1944年のスペイン。
母親の再婚相手と一緒に暮らすため、臨月の母とともに山奥の駐屯地へやってくるオフェリア。
義理の父親は、生まれてくる子供だけが大事だ。人の話も聴かず、権力を振りかざし、人を殺めることもいとわない。
臨月をおして山奥にやってきた母親の体調は良くない。
なぜあんな人と再婚したの?という娘の問いに「一人では生きていけないの。あなたも大人になれば分かるわ。」そんな風にしか答えることの出来ない母親の悲しみはどれだけ深いのか。
しかも少女が夢見る夢もどこまでも暗く、ずっと暗闇が続くばかりだ。

***
大人はいい。現実も夢もそんなに楽しいことばかりではないことを知っているから。楽しいことは少なく、辛いことは沢山でしかも長く続くことを知っているから。しかし夢を見ることを信じなければならない子供はどうなるのだろう。
オフェリアを演じる少女は、どんな気持ちでこの役を演じたのかと思うと、切ない気持ちになってくる。

***
普段は、ファンタジーと称される映画は殆ど見ないのだが、アカデミー賞3部門を獲得したファンタジーという宣伝文句につられて鑑賞。
アジア映画、ハリウッド映画を見る機会がどうしても多いから、スペイン語圏の映画は非常に新鮮だった。新鮮ではあっても、現実も試練、夢も試練なダークファンタジーはやや重いものあり。

ミミックもギジェルモ・デル・トーロ の作品。

ミミック

東芝デジタルフロンティア

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