警察小説を読むと、国家公務員であるキャリアと地方公務員であるノンキャリアのやり取りや、本庁に捜査の主導権を握られた所轄の腹立たしい思いなどに毎回イライラさせられたりもするが、そんな組織の中でも自分の仕事のやり方を見つけようとしている刑事等の姿に熱い思いを感じたりすることも多い。
前半はそんな警察小説好きが功を奏し、すんなり話を楽しむことができた。
ただ残念なことに映画はそんな警察組織のゆがみの中で仕事をする警察官たちを描きながらも、警察内部の組織の成り立ちなどについて具体的に説明などしていないので、そこで躓いてしまうと最後まで楽しめないかもしれない。
もちろんその部分が分からずとも、警務部広報官を演じる佐藤浩市の熱さは半端ないものがあるので、それなりに見応えはあるだろう。
ただ、それが警察官としての熱さというより、演じる俳優佐藤浩市本人の熱さなのではと思えることも確かだ。
更に謎解きのミステリーに焦点をあてて映画を楽しもうとするとやや肩透かしを食らう。前編の謎は、どちらかということ警察内部にいる者一人一人の心の中に巣くっているからだ。
昭和64年という短い時間の中で起きた事件の捜査についてはほとんど語られることなく、14年という時間が経ってしまうのだから。
いいところで、話は後半に続くになってしまう。
もちろんどんな風に話しをまとめるか確認したいので、後編も見に行く予定だが、少し長くとも一回で見たい内容だなと思う。
映画そのものというより、映画の興行スタイルについて色々考えさせられる。
前半はそんな警察小説好きが功を奏し、すんなり話を楽しむことができた。
ただ残念なことに映画はそんな警察組織のゆがみの中で仕事をする警察官たちを描きながらも、警察内部の組織の成り立ちなどについて具体的に説明などしていないので、そこで躓いてしまうと最後まで楽しめないかもしれない。
もちろんその部分が分からずとも、警務部広報官を演じる佐藤浩市の熱さは半端ないものがあるので、それなりに見応えはあるだろう。
ただ、それが警察官としての熱さというより、演じる俳優佐藤浩市本人の熱さなのではと思えることも確かだ。
更に謎解きのミステリーに焦点をあてて映画を楽しもうとするとやや肩透かしを食らう。前編の謎は、どちらかということ警察内部にいる者一人一人の心の中に巣くっているからだ。
昭和64年という短い時間の中で起きた事件の捜査についてはほとんど語られることなく、14年という時間が経ってしまうのだから。
いいところで、話は後半に続くになってしまう。
もちろんどんな風に話しをまとめるか確認したいので、後編も見に行く予定だが、少し長くとも一回で見たい内容だなと思う。
映画そのものというより、映画の興行スタイルについて色々考えさせられる。
64(ロクヨン) 上 (文春文庫) | |
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