義弟であるパク弁護士によって精神病院に幽閉されていたソンアの兄。イギョン達の尽力で逃げ出したにも関わらず、結局自らパク弁護士に会いに行き、彼によって抹殺されてしまうのだ。
「お前の本当の姿、殺人鬼であるお前の姿を世間に知らしめたい」という義兄の言葉を鼻で笑って彼に銃口を向ける弁護士。義理の父親である将軍の指図で何人もの人を殺めて、今の地位を築いた彼。とっくに限界突破しているのだ。多分もう誰も止められない・・・
イネを心配するインジュは部屋に閉じ込められていたイネとそしてもうここにはいられないというヒョリンも一緒にパク弁護士の家から助け出すものの、自由になることを望む彼女たちは、結局大人たちに黙って韓国を離れるのだ。
戦う事を選ぶしかない姉たちに比べて、彼女たちは若い分だけ自由だ。
ヒョリンの母のソンアも敢えて二人を探そうとはしない。(せめて若い二人だけでも自由に生きて貰わないと、見ているこちらも救いがなくなる・・・)
インジュとインギョンには戦う道しか残されていない。選挙に向けての決起集会に潜入しようとするチェ本部長親子と、何とかパクの悪行を放送で暴露したいインギョン。
パク弁護士側は、インジュとチェ本部長の仲を疑い、彼が自分たちを裏切っていると睨んで、収監されている母親の病気を持ち出して彼の気持ち揺り動かそうとするのだが、チェ本部長と父親、そしてインギョンはそれを逆手にとってパクを出し抜こうとするのだ。
ソンアの兄が自分の命を懸けて世間に見せようとしたパク弁護士の本性。その映像を持ってチェ本部長の母親と一緒に生放送に臨むインギョン。更に選挙前の決起集会でハッキングを行いダメ出しを行う彼ら。
一人何も知らされていなかったインジュの存在が彼らの企みがばれるのを阻止し、取返しのつかない位にパク弁護士を打ちのめせたと思ったのだが・・・・
何と、彼は弁解することもなく、手に青いランを握りしめて投身自殺。逆にヒョリンの母のソンアの暴走を後押しすることになってしまうのだ。
夫である将軍が次々と人を殺す事が許せない様子の母を見て、「母は娘の私をないがしろにした」と今でも許せないソンア。韓国では何年も何代も恨みを忘れられない恨(ハン)の文化がある故、死神が出てきたり何代にも渡る復讐と裏切りの物語を描いているドラマが沢山あるが、このソンアの場合は、恨みの度合いが恐ろしく激しく、限界突破などと軽々しく口にするのもやや憚られる・・・・