ホン・ギョン演じる26歳になっても自分の進む道を選べない心優しい男性が両親の営む弁当店を手伝う際、水泳でオリンピックを目指す妹を応援する同い年の女性(演:ノ・ユンソ)と知り合う。
彼女に友達になろうとソフトにでも直球で伝えるも、妹のサポートで精一杯の彼女からは快い返事が貰えない。しかし、そんな彼女を理解し、妹の夢が自分の夢にもなっている彼女を支えようとする彼。
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誰も悪い人が出てこない映画で、姉妹が聴覚障がい者であることから主人公二人の会話も手話。手話にハングルの字幕が付くのだが、伝える内容も言葉もシンプルとてもシンプルな言葉が積み重ねられる。(中学3年間で学ぶ英語と同レベルの単語と構文でカバー出来る内容と言ったらいいだろうか)手話を見ながらハングルの字幕を読む事が、私の韓国語レベルでも少しも苦にならなかったのは、二人の会話のコミュニケーション能力が高かったからだと思う。
勿論、相手を思いやるばかりに、気持ちの行き違いも起こる。ただ、そんなすれ違いも、優しい涙の後の相手を思いやる短い言葉のやり取りと表情で、少しずつわだかまりが解けていく。相手に伝えたいというシンプルな思いにはパワーがある事を実感。
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2024.11.22 ソウルで鑑賞。