若くして副会長職に就き、仕事を完璧にこなす男性。そんな彼のどんなリクエストにも瞬時に答え、それだけでなく彼の先回りをし、彼のサポートを完璧にこなす秘書のキム。
こんなにうまく行っていた日々が、キム秘書の「辞めたいので、これから私の後任を探して引き継ぎます」というクールな対応であっという間に崩れ去る。「こんなにいい関係だったはずなのに、『キム秘書はいったい、なぜ?』」と出来るビジネスマンだった副会長は、秘書の心が読めずに右往左往することになるのだ。
副会長を演じるパク・ソジュンは、長い間復讐心を抱えそれを自分なりのやり方で貫く梨泰院クラスとは全く違う役柄。
自分のパーフェクトさに酔いしれ、キム秘書が自分の元を去ることなど、自分の人生の選択肢の中に無かった彼の慌てぶり。それを見ながらも「でも辞めます」と決心を変えないキム秘書。
こんな二人が阿吽の呼吸を見せるかと思えば、時々は話が食い違い、妙な間が開く会話。大笑いではないけれど、この勘違い副会長の一言一言がなんだか妙に癖になるドラマなのだ。
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動くファッション雑誌のようなキム秘書のOLスタイルも人気の一つだと思うが、私が気になったのは、キム秘書が使う化粧品の数々。CMの入らない韓国ドラマは提供している会社の小物のクローズアップも多いし、登場人物たちがコーヒーブレイクするシーンでは必ず店の看板が何度も映り込むようになっている。あまりやり過ぎだと色々問題になったりするようだが、逆に「このドラマでは何推しなのか?」というのを考えながら小物だのカフェの様子をチェックするのも楽しい。
キム秘書が使う化粧品のブランドは資生堂。日本のドラマには絶対ないコスメのアップと共に口紅の蓋に輝く資生堂のマークがきっちり映るようになっているのだ。不買運動前に制作されたドラマならではの場面だと思う。
突然訪れた日本製品不買運動の嵐は、多分ドラマ業界にも少なからず混乱をきたしたのではないかと思う。夜の食事シーンだと日本の居酒屋風のお店が良く出てきていたが、こちらはそんなにすぐに調整できなかったようで、あの不買運動が盛り上がっている間もドラマで時々居酒屋シーンを見かけたりした。。。
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ニュースを見ても、なんとなく気分がすぐれない日も多かった2020年は、帰宅すると自然と、Netflixでドラマを見る事が多かった。
「面白かった」という思いだけ感じればいいのかもしれないが、メモ魔としては、たとえ簡単でも感想を書き留めておきたい。
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