転生23回目というミンギが「前世悪縁の人と関係を持つのは問題ないが、前世で親しかった人と再び関わりを持つと前世の記憶がない人に良くない事が起こるから」というルールを持ち出したのには理由があった。更に「忘れてしまった1回目の人生も自分で思い出さなければ」という事を言い出したのにも理由があった。
意図的にジウムに近づいたミンギには、千年の時を超えて彼女に謝らなければならない理由があったのに、自ら言い出し謝る事をせずに、再び辛い思い出を彼女自らが思い出すように仕向けたのだ。ミンギは、ジウムに許しを請うものの、それはジウムにとっても今までの出来事を全部忘れるという辛い選択に繋がっていくのだ。
千年の時を経て、再び同じメンバーが同じ時を過ごす事になった奇跡のようなタイミングの中で、前世の事を全て忘れるということは、今一緒に過ごしているソハ、ハ秘書そして妹のチョウォンの事までも忘れるということ。今世の事は覚えていてもよさそうなのだが、転生ルールの縛りは、関係者全部に人生の切なさを強いるのだ・・・・
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しかし、ここでジウムが今世で周りのメンバーにグイグイと近づき、皆の懐に飛び込んでいったのが功を奏す。ファンタジーらしい優しく、未来に繋がるエンディングだ。
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人生やり直しドラマのようにも思えるが、このドラマは、生死を繰り返し別の人生を歩んでいくもの。別れの辛さも感じられるドラマだった。