さて、いつもならまずは練習風の曲から弾き出すのですが、今回は「藤井英一のジャズピアノトレーニングJAZZ」の26ページからの「ブルースについての説明」が皆目 分からなかったことから、まず説明の補足を先生にお願いしました。
>ブルースのアドリブ・フレーズの特徴は(コード進行が例えば下のように)
G7 / C7 / G7 / G7
C7 / C7 / G /G E7
Am7/ D7 / G7 /G7
と変化しても、12小節を通じてメロディーに使う(音階=スケール)が基本的には変わらない。
として、Gのkey のブルースで使う4つのスケールが書かれていたのですが・・・その意味がまったく分かりませんでした。(上の2つのみ下にコピー)
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すると、先生は
このスケールは独特ですよね。このスケールで弾くと、ブルースの感じがでてきますよ。ただ、次のページに書いてあるように、
1)あまりコードの塊や、5度、4度の音程を出し過ぎると、ブルースの感じが壊れてしまう。
2)ブルースの感じを象徴している音は、Gのスケールと違う、6音のブルースでは、例えばD♭です。だから、ブルースらしくするためには、こういう音を使うようにする。
但し、この音を使う時は、そのまま使うと、こんどはそっちの音に引きずられて、曲が分からなくなってしまうので、(D♭を使ったら、となりのDやCの音に進むようにする。
という2点を気をつけるように書いてあるのですよ。
と説明してくださいました。(あっているかな???)
つまり、つかず離れず、ブルースらしさを出しつつ、でも、そればかり強調してGの基本からどこかに行ってしまわないように弾く、ということのようでした。
そして、この6音のブルースらしい音階の中の3つの音をブルースの特徴を示す音として、「ブルーノート」というと説明が続き
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ブルーノート! 聞いたことはありますが、店の名前?そうか、こういうことだったのですね。
「そう、これがJAZZの基本中の基本ですよ」
や~JAZZの入り口にもう入っているつもりでしたが、まだ、門の手前にいたのでしたぁ。
「あと、7thの#(F#)は、弾かないように!」 という注意を頂きながら、次回までにこの説明の練習に、EX8.9を弾いてくることになりました。
さらに、初心者の私ために、実際にこの1)、2)をどう具体的に弾けばいいのか、右手のみでまずメロディーラインの模範演奏。続いて、右手をこのスケールで弾いていれば、左がブルースのコードに従ってG7、C7・・・と変わっても、右と違和感なく弾けるのを、EX9のアドリブの模範演奏で証明しながら弾いてみせてくださいました。 なるほどぉ~。納得。これは、本を読んだだけでは、絶対わかりませんでしたよ、藤井先生! やはり、独学でなくてよかったぁ~~~。
そして、やっとピアノを弾くお稽古へ。まずは、前回のレッスンでいただいた新曲"lost tribes" 。ecomusicのために作った先生のオリジナル曲です。
滑らかには弾けず、随所でつっかえてしまいましたが、間違えてコードで弾いたり、リズムが違っていたりはなかったようでした。
面白かったのは、「3になってアドリブした最後のAmからE♭に移る時が、どうしていいか凄く難しい」と嘆くと、先生曰く、「そうでしょうね。AmとE♭のコードの共通しているのは、C音だけですから。2に行く時も、AmがE♭になっていたでしょう。ここも同じ。だから、これは、共通するC音を最後に2つ重ねて強めにしっかり出してE♭へ移るんです」
私の中には、C音の綱につかまり次の音に移るゴリラのイメージが浮かんじゃいました(笑) 「この曲は、あまり変化がなく単調なので、少しここで変化をつけてあるんです。よくみてもらうと、F6でAの部分を始めたのも、そのまま2でF6で続けていけもするけれど、わざわざFm7で少し変化させているでしょ。これも変化をつけたかったからなんですよ」
(なるほど~。静かな流れるような曲も、単調に終わらせずに隠し味を入れているのだ)と、この曲の成り立ちも見えてきました。次回までにしっかり練習してくることに。
そして、2曲目は、先生が最近だしたCDに初収録した”A Valentine Out of Season" を自主練習してきたのを弾きました。これは、先生が今回リリースした新CDに初登場した曲です。ただ、ライブではすでに何か演奏をしていて、ココにあるように4年前に四苦八苦しながらも既に弾いたことがありました。
やはり、前回同様、アドリブが難しく、その時には気づかずに練習しましたが、アドリブのコードがどこのフレーズを使っているかが分かりませんでした。
質問すると、「確かに、ちょっとこれは他の所と雰囲気違えてますが、D部分は、よく見てもらうと、Aのところのフレーズを例えばGm、 GmM7/ F#、 Gm7/F、 C7/E としているのを、Gm、Gm GmM7/ F#、 GmM7/ F#・・・・と同じコードを2回重ねていって、最後だけ4小節をⅡ-Ⅴになるようにして、繰り返しのGmに戻るようにしているだけ。 実は、このAは曲の名前に因んでわざと拍子も違うし、メロディーも感じさせないけれど、”My Funny Valentine”のコードをここだけ使っていますよ」と、なんとそこのコードで”My Funny Valentine”を4拍子から3拍子に即座に変えながら弾いてくださいました。 「わぁ~、面白い!!!」
今日はいろいろな作曲秘話を聞かせていただけちゃいました。
ついでに、このタイトルは好きだった武満徹さんに「季節はずれのバレンタイン」ものがあって、作ってみたとのこと。
私も青春時代に武満徹さんの小澤征爾が指揮する武満さんのレコードを買ったり、コンサートを聴きに行ったりしたのを思い出しました。懐かしいなぁ。何だか、今日は私が弾いた時間は短かったのですが、先生の音楽の世界で遊ばせてもらって、いつも以上に豊かな時間を過ごせました。
音楽って楽しいなぁ。自分には、とても作れそうにないけれど、自分が子どもの時から結構音楽の世界に触れて生きてきたのだなぁ~と思い出せました。父が初めてステレオを我が家に買ってきた時のこと、初めてピアノを習いにいった先生の家のこと。ガーシュインの名のついたピアノを買ってもらった時のこと。父が持っていたガーシュインのレコードの洒落た音楽に、心躍ったこと。 あっ、でも遅くなりました。今日はこれくらいにします。
あなたの音楽の思いでは?
音楽は、いつも生活を彩ってきてくれたんだなぁ~と思いました。
今日も楽しかった!!!
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