いよいよ今年も最後の月になってしまいました。月日の流れる速さには本当に驚かされます。今年、私は何ができたか、何ができなかったか。少しずつ、後でゆっくり反省してみようなんて思ってます。
さて、さっそくですが、先月の月の巡りをご覧にいれましょう。
月の巡り、最初のすべりだしにちょっと苦戦しましたが、その後は11月20日と最後の30日の極細月が欠けてただけ?!
頑張りました。実は、良く見ると11月16日は15日の月が日付をまたいで16日になったところで撮った月だとか・・・嘘ではないけれど、ちょっとずるいかとも思える写真も入っていますが(苦笑)、まあ、良くお月見を楽しめた月であったことは間違いないです。 Wお月見も3回できました。
*「Wお月見」とは、私が勝手に名付けてしまった(1日の内に沈む前の月と再び昇ってきた月を両方見るお月見)のことです。
11月は、紫山・アトラス彗星が撮れたり、金星や土星・木星に月が接近していく様子を見られたり、楽しかったですね。
さあ、では12月の惑星をご案内しましょう。
惑星が、どんどん皆が見られる夜に集まってきて、ワクワクの12月ですよ~~~。しかも、月末になると、望遠鏡がないとみられない天王星や海王星を含めて太陽系の惑星がすべてが私たちの空でみられ、クリスマスの頃の空はまるで「惑星祭り」です。恋人や家族、友達、大事なひとと集まるこの季節、是非、一緒に空を見上げて、惑星を身近に感じてほしいです。
水星: 月初は夕方の低い位置にいます、どんどん低くなり、やがて未明の空で見えるようになってきます。12月16日から2025年1月2日まで日の出30分前頃には、10度を超えた高さで見られる水星。暗くてみつけづらい水星にしては、冬の澄んだ空気の中、しかも年末年始は工場も休み~と好条件が重なった水星。ぜひチャレンジしてみてください!!!
金星: これまでも、夕方にみる1番星「宵の明星」として存在感をしめしてきましたが、今後さらに高い位置で明るくなります。明るさはマイナス4.2等からマイナス4.4等。恒星で1番明るいシリウスも真っ青になる惑星の明るさ! しっかり味わってみましょう。月が金星に近づく12月4日、5日は、美しい景色となりオススメです。
火星: 夜9時頃には東から昇ってきて寝る頃に空を見上げると、火星が明るく見えるようになっています。因みに私が、先月の11月23日にアップしたのは未明の写真でしたが、月の右そばに火星、西空に目を落とすと(写真では右上になっていますが・・・)木星が見えていました。これから、1月12日の地球への最接近に向けて、明るさが増して行くのも楽しみです。
月が火星に近づくのは18日前後なので、火星がどこにいるのか分からないと迷う方は、下の図を見ながら、17~19日の夜10時頃に晴れていたら夜空を見上げてください。写真に撮ったりすると赤さを感じる時があります。本当に火星って赤いな~って思えます。
木星: ちょうど火星といっしょに写真で説明した木星。他の星と比べてその明るさがわかったと思いますが、めちゃくちゃ明るいです。金星には負けますが、明るさはマイナス2.8等からマイナス2.7等。賑やかな冬の星座の中にいますが、その中に「あれっ」と不思議な場所に明るい星を見つけたら、それが木星です。月が木星に接近するの14日前後も注目です。
土星: 金星や木星に比べれば地味で、プラネタリウムの方が「渋く輝く土星」と表現していますが、それでも肉眼でちゃんと見られます。明るさは0.9等から1.1等。金星をみつけたら、そのまま目を南に向けていくときっとみつかります。このブログの11月11日に、月が近づいた時の写真(下)をアップしましたが、ちゃんと見えていますね。
すべての目で見られる惑星が次々と今月は空に現れてくることに、読んでいてお気づきになりましたか?
そうなんです!惑星が、いま、とても賑やかになってきています。
冬休みに入って年始頃までは、惑星が総出で私たちの夜を飾ってくれています。クリスマスのイブの夕方から金星、土星をみて、ご飯を食べて木星とさらに東に昇ってきているか火星を確かめてみましょう。クリスマスの日の未明には、太陽が出る前に、前日夜に見ていなければ火星を西にみつけ、東に目を移しながら月をみて・・・さらに頑張って東の低い空10度くらいまで姿を見せてくれている水星をみてみましょう。 太陽が昇ってきたら、これで、日・月・火・水・木・金・土星の曜日の天体を完全制覇できちゃいます!!!! 国立天文台の「今日のほしぞら」であなたの見ている地域や日時の空に見える惑星や星座、月の様子が分かります。是非 利用して楽しんでください。
普段は夜の空や未明の空を見たりしない人も、大事な人と素敵な思い出を作ってみませんか。記憶に残るクリスマスだったなんて、喜んでもらえるかもしれませんよ~。
ところで、双眼鏡とか、高倍率の写真や動画を撮れる方には、さらに12月は特別な月になるようです。
というのも、この12月には「食」という減少が多発するようです。私も今気づいたのですが、国立天文台の下の動画をクリックしてみてください。
「食」というのは、天体が他の天体の前を横切って見えなくなってしまう現象ですが、月の通る道にいる土星、おとめ座のスピカ、プレアデス星団(通称:昴)を月がパックン、パックンと次々に食べてしまう感じです(動画では言っていないですが、海王星食もあるようです)。
私は、基本が「肉眼観察派」なので、正直 全然知りませんでした。それより、(惑星がこんなに皆揃うのに、なぜそれについて言及していないのかな~)と不思議に感じました。が、とにもかくにも、土星食は、肉眼でもわかるかもしれません。土星食については、8日の夜6時から7時に起こるようですが、地域により差があるので、国立天文台のココから詳細を確かめてみてください。
年末の忙しい時期ではありますが、夜空にもおもしろいことがいっぱいです。是非とも楽しんでください。
日月火水木金土祭りは、ブドリさんのブログで初めて知りましたが、ブドリさんのオリジナルアイデアですか? こんど実は記事に使わせてもらいました。今年の年末から年始、その後も今年の惑星が一時閑古鳥になっていた分、凄い勢いで集まっているかんじです。
後半には久しぶりに日月火水木金土祭りをしなくては!
下調べが大事ですね。