「ターミネーター:リボーン」は、期待と現実のギャップが大きい作品だった。全8話という長さが仇となり、物語の展開が緩慢で、冗長な印象を受けた。4話程度にコンパクトにまとめていれば、より引き締まった内容になったかもしれない。
キャラクター設定にも疑問が残る。3人の子供たちの存在意義が薄く、ストーリーの進行に大きな影響を与えていないように感じられた。また、日本を舞台に選んだ意図も明確ではなく、日本人キャラクターが少ないことも違和感を覚えた。
哲学的な対話を目指したのか、AIと人間の押し問答が繰り返されるが、その深みや説得力に欠け、退屈さを感じさせてしまう。戦闘シーンも印象的なものが少なく、特に序盤から中盤にかけては地味な印象を受けた。
終盤に向けて急激に展開が複雑化するものの、それが物語の魅力向上につながらず、むしろ消化不良感を残す結果となった。続編を示唆する終わり方も、この作品の評価を考えると疑問が残る。
総じて、「ターミネーター」シリーズの魅力を活かしきれず、独自の世界観の構築にも成功していない印象だ。製作陣の意図は理解できるものの、その実現には至らなかった作品と言えるだろう。
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