将棋名人戦第3局は森内名人が勝ち、これで郷田九段の2勝1敗となりました。
それにしても、勝負というのは面白いものです。それが「名人戦」というのだから、こたえられません。特に、今回の名人戦は、ここまでたいへん劇的です。
挑戦者・郷田九段のお父さんは、郷田九段が名人への初の挑戦権を得たその日に亡くなられたそうです。郷田九段は、お父さんから将棋を教えてもらったといいます。
郷田九段は、過去に棋聖・王位のタイトルを獲ってはいますが、やはり、A級まで上り詰めての名人位への挑戦というのは、棋士にとって格別な思いがあるのではないかと想像します。
さぞかし、お父さんにこの大舞台での晴れ姿を見せたかったことでしょう。
2連勝した後の3局目、居飛車【いびしゃ】党の本格派と言われる郷田九段が飛車を振りました。解説の先崎八段始め、みんな驚いていましたが、これは彼のお父さんがよく指していた戦法だとか、だれもが郷田九段が飛車を振るのを見たことがないというのですから、彼のお父さんに対するレクイエムだったのかもしれません。
第2局のBS放送での解説者は谷川浩司九段でした。指し手の解説はいうまでもなく、谷川九段の解説で興味深かったのは、対局者の心理面の分析でした。
森内名人に関し、子供の頃からライバルだった羽生三冠との比較で森内名人の、今回の防衛にかける胸のうちを推【お】し量【はか】っています。
子供の頃からライバルだった2人ですが、プロになってからの実績では羽生三冠のタイトル獲得66期に対し、森内名人7期と大きな差がついてしまいました。その上、羽生三冠は棋聖・王位・棋王・王将と永世称号を、王座は名誉称号をすでに手にしています。
そんなにすごい羽生三冠ですが、名人位については永世名人資格まであと1期と迫りながら、森内名人に2度まで阻止されているのです。
逆に、森内名人は永世称号どころか、ずっとタイトルに手が届きませんでした。それが2002年に丸山九段から初めて念願の名人位を奪取、翌年、タイトルを失うものの、翌々年から3期連続防衛し、今期、一気に永世名人資格にリーチをかけたのです。
この闘いで4つ勝てば、遠く及ばなかったあの羽生三冠よりも早く、永世名人資格者になれるのです。おそらくは感慨無量に違いありません。
こう、森内名人の気持ちを読む谷川九段が永世名人資格保持者だというところが、さらに面白いところです。
谷川九段は、郷田九段の心理も分析しているのですが、長くなったのできょうは、このへんで。
今回の名人戦、先の解説者が谷川九段、そして、第3局が先崎八段、2人のキャラクターの際立った違いも、たいへん面白いものでした。
それにしても、勝負というのは面白いものです。それが「名人戦」というのだから、こたえられません。特に、今回の名人戦は、ここまでたいへん劇的です。
挑戦者・郷田九段のお父さんは、郷田九段が名人への初の挑戦権を得たその日に亡くなられたそうです。郷田九段は、お父さんから将棋を教えてもらったといいます。
郷田九段は、過去に棋聖・王位のタイトルを獲ってはいますが、やはり、A級まで上り詰めての名人位への挑戦というのは、棋士にとって格別な思いがあるのではないかと想像します。
さぞかし、お父さんにこの大舞台での晴れ姿を見せたかったことでしょう。
2連勝した後の3局目、居飛車【いびしゃ】党の本格派と言われる郷田九段が飛車を振りました。解説の先崎八段始め、みんな驚いていましたが、これは彼のお父さんがよく指していた戦法だとか、だれもが郷田九段が飛車を振るのを見たことがないというのですから、彼のお父さんに対するレクイエムだったのかもしれません。
第2局のBS放送での解説者は谷川浩司九段でした。指し手の解説はいうまでもなく、谷川九段の解説で興味深かったのは、対局者の心理面の分析でした。
森内名人に関し、子供の頃からライバルだった羽生三冠との比較で森内名人の、今回の防衛にかける胸のうちを推【お】し量【はか】っています。
子供の頃からライバルだった2人ですが、プロになってからの実績では羽生三冠のタイトル獲得66期に対し、森内名人7期と大きな差がついてしまいました。その上、羽生三冠は棋聖・王位・棋王・王将と永世称号を、王座は名誉称号をすでに手にしています。
そんなにすごい羽生三冠ですが、名人位については永世名人資格まであと1期と迫りながら、森内名人に2度まで阻止されているのです。
逆に、森内名人は永世称号どころか、ずっとタイトルに手が届きませんでした。それが2002年に丸山九段から初めて念願の名人位を奪取、翌年、タイトルを失うものの、翌々年から3期連続防衛し、今期、一気に永世名人資格にリーチをかけたのです。
この闘いで4つ勝てば、遠く及ばなかったあの羽生三冠よりも早く、永世名人資格者になれるのです。おそらくは感慨無量に違いありません。
こう、森内名人の気持ちを読む谷川九段が永世名人資格保持者だというところが、さらに面白いところです。
谷川九段は、郷田九段の心理も分析しているのですが、長くなったのできょうは、このへんで。
今回の名人戦、先の解説者が谷川九段、そして、第3局が先崎八段、2人のキャラクターの際立った違いも、たいへん面白いものでした。
永世名人資格を羽生三冠より早く獲得したいという森内名人のいまの胸の内を谷川九段が推測で話されたようですね。二人は小学生のときからのライバルですから、そういう闘志を潜めて、郷田九段との名人戦を闘っていることでしょう。例の扇子騒動(?)には驚きました。
私は将棋ファンとして、数々の実績のある羽生名人が先に永世名人の資格保持者になって欲しいです。ですから、今期の名人戦は郷田九段に頑張って欲しいです。
2人の永世名人資格争いには、千間丸さんが一言おありになるところでしょう^^
「扇子騒動」、アナウンサーがぼかそうとするのを、先崎さんが思いっきり突っ込んでいました。
最高の舞台の名人戦で対局している棋士を応援できるのは、楽しいものです。来年こそは羽生三冠の登場を願っています。
永世名人は、落ち着くところに来るものと信じています。
3局目の感想戦での森内名人、いかにも嬉しそうでしたね。
一方、郷田九段、覚悟の1敗か、余裕の表情とも見えました。
このシリーズ、郷田九段の自信に満ちた様子が印象的です。
みんな将棋が好きなんだなあと思いました。
名人戦、面白くなってきましたね。
解説者が対局者心理を解説するという楽しみもあるわけです。
峰野さんはお嬢さん方が長崎県代表の常連ですので
プロ棋士の方とも面識があられるですよね。
うらやましい限りです。
先日、仙台駅近くでで佐藤天彦4段とその仲間の
みなさんと会って、びっくりしました。
声は掛けませんでしたが、佐藤4段でした。
仙台に何の用だったんでしょうか?
私の夢はプロ棋士とできれば2枚落ちで対局してみることです。
どれくらい強いのか自分の肌で試してみたいのです。
できればタイトルホルダーがいいなあ~。
岩手では将棋まつりなどありません。
タイトル戦が週末にあればいいのですが・・・・・
盛岡市、古牧温泉、十和田市あたりで・・・。
平日に仕事を休んで、大盤解説に参加するわけにはいきません。
峰野さん、分かりますよね。
ですから、地方の私にとって、プロ棋士と出会う機会は
ごく稀なのです。
新幹線を使って、将棋会館までいく余裕はありません。
山形県の天童なら3回行っているのですが・・・
だから、BSや将棋トーナメントの視聴が関の山なのです。
ぶな太さんの位置なら、タイトル戦を観戦できるのですがねぇ~。
まあ、しょうがないです。
新聞やネットで状況を確認していきます。
おかげさまで、何人もの棋士と直接お話しする機会を得てきましたが、かけがえのない経験でした。
タイトルが平日に行われることについては、いろいろ言われてきているようですね。
ただ、トリトンさんには申し訳ないのですが、私のような自由な者にとっては、平日行われるのは大変ありがたいことです。