『VIVID銘仙〜20世紀前半のファッショナブル着物〜』 開幕記念講演&作品解説「銘仙の魅力」に参加のため、小倉城庭園に行ってまいりました
この写真(下)は、昨年(2016年)4月に日伊国交樹立150年を記念してイタリア・ローマで同じく『VIVID銘仙』展を開催した時のパンフレットの表紙です
「VIVID MEISEN」とアルファベットで、正しくVIVIDな銘仙達を織り表しています
なんてお洒落なんでしょう
ぶっちゃけ、銘仙のことは全く知らなかったのですが、大森哲也・足利美術館館長の講演及び展示室での実際の提示物を拝見しながらの分かりやすい作品解説、そして、時間をオーバーしているにも関わらず、熱心な参加者からの質問に丁寧にご回答下さり、大正ロマンよりももっとモダンになった昭和初期の昭和モダン・銘仙を知り、平成の世の現在でも通用する斬新な模様とカラフルな色合い、そのデザイン性の高さに速攻、魅了されてしまいました
もともとは、1854年の開国を機に海外への重要な輸出品となった高級生糸の影で生まれた規格外のくず繭・節糸を養蚕農家が自家用の絹布を織っていたのがキッカケとのことですが、安価でありながら、その制作行程は何行程にも及びます
銘仙の絶頂期の華やかなデザインは、和田三造といった当時の画家達が銘仙の図案を描き、宣伝ポスターのモデルを初代水谷八重子が務めたり、山川秀峰や伊藤深水、杉浦非水らが高島屋や三越の宣伝ポスターを書き、竹久夢二の美人画にも描かれていますね
もう、銘仙の虜です
#銘仙