オイラは司馬遼太郎のファンである。
だから生前に彼が書き残した場所なんかは訪れたいと思うし、そこで見たとされる風景を見て、どのように感じるのかも体験してみたいと思っている。
その司馬遼太郎が近江(滋賀県)を好んでいるというのは知られているが、奈良についても相当に愛着を持っていたはずだ。
街道をゆくでは何度も訪れており、シリーズでは奈良が最多。
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1巻から「竹内街道」さらに「葛城みち」
12巻は「十津川街道」
24巻から「奈良散歩」
東大阪に住んでいたので気楽に行けたろうし、母親の実家が葛城だったので幼少の頃はよく訪れていたとある。
では「竹内街道」から、
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気になる箇所を、抜粋して紹介すると
くりかえしていうようだが、その葛城をあおぐ場所は、長尾村の北端であることがのぞましい。
それも田のあぜから望まれよ。視界の左手に葛城山が大きく脊梁を隆起させ、そのむこうの河内金剛山がわずかに頂上だけを、大和葛城山の稜線の上にのぞかせている。
「大和で、この角度からみた景色がいちばんうつくしい」ということを、ごく最近、大阪の中之島で出会ったひとに放すと、そのひとがわざわざ出かけてくれて、
申されるとおりである。と、わざわざ私あてに人伝えにつたえてくれた。
先日の奈良旅行、
オイラもこの場所に立ってみたかったが、もう何十年も前のことだから難しいだろうし、そもそも到着が朝早すぎた・・・、
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昔はこれほど住宅地になっていなかっただろう、ほとんど山が見えない。
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では、もう一か所気になるところへ、
村のなかを、車一台がやっと通れるほどの道が坂をなして走っていて、いまもその道は長尾という山麓の村から竹内村まで路幅も変らず、依然として無舗装であり、路相はおそらく太古以来変わっていまい。それが竹内街道であり、もし文化庁にその気があって道路をも文化財指定の対象にするなら、長尾ー竹内間のほんの数丁の間は日本で唯一の国宝に指定されるべき道であろう。
たしかに路幅は狭いままだが、残念ながら舗装はされたね。
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長尾神社へ、
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朝のお参りをして、
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境内から鳥居を見ると、ようやく陽が上がってきたようで、
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竹内街道は大阪の堺から、この長尾神社付近までとなっているので、この神社は当然に相当古いことになる。
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この道が司馬さんがいうように国宝にでもなっていれば、もっと大事に保存されていたんだろうけど、
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それでも我が国最古の国道に立てたというだけでも、少し嬉しいものである。
だから生前に彼が書き残した場所なんかは訪れたいと思うし、そこで見たとされる風景を見て、どのように感じるのかも体験してみたいと思っている。
その司馬遼太郎が近江(滋賀県)を好んでいるというのは知られているが、奈良についても相当に愛着を持っていたはずだ。
街道をゆくでは何度も訪れており、シリーズでは奈良が最多。
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1巻から「竹内街道」さらに「葛城みち」
12巻は「十津川街道」
24巻から「奈良散歩」
東大阪に住んでいたので気楽に行けたろうし、母親の実家が葛城だったので幼少の頃はよく訪れていたとある。
では「竹内街道」から、
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気になる箇所を、抜粋して紹介すると
くりかえしていうようだが、その葛城をあおぐ場所は、長尾村の北端であることがのぞましい。
それも田のあぜから望まれよ。視界の左手に葛城山が大きく脊梁を隆起させ、そのむこうの河内金剛山がわずかに頂上だけを、大和葛城山の稜線の上にのぞかせている。
「大和で、この角度からみた景色がいちばんうつくしい」ということを、ごく最近、大阪の中之島で出会ったひとに放すと、そのひとがわざわざ出かけてくれて、
申されるとおりである。と、わざわざ私あてに人伝えにつたえてくれた。
先日の奈良旅行、
オイラもこの場所に立ってみたかったが、もう何十年も前のことだから難しいだろうし、そもそも到着が朝早すぎた・・・、
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昔はこれほど住宅地になっていなかっただろう、ほとんど山が見えない。
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では、もう一か所気になるところへ、
村のなかを、車一台がやっと通れるほどの道が坂をなして走っていて、いまもその道は長尾という山麓の村から竹内村まで路幅も変らず、依然として無舗装であり、路相はおそらく太古以来変わっていまい。それが竹内街道であり、もし文化庁にその気があって道路をも文化財指定の対象にするなら、長尾ー竹内間のほんの数丁の間は日本で唯一の国宝に指定されるべき道であろう。
たしかに路幅は狭いままだが、残念ながら舗装はされたね。
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長尾神社へ、
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朝のお参りをして、
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境内から鳥居を見ると、ようやく陽が上がってきたようで、
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竹内街道は大阪の堺から、この長尾神社付近までとなっているので、この神社は当然に相当古いことになる。
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この道が司馬さんがいうように国宝にでもなっていれば、もっと大事に保存されていたんだろうけど、
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それでも我が国最古の国道に立てたというだけでも、少し嬉しいものである。