有川浩の織りなす自衛隊三部作の一作目!
自衛隊三部作はそれぞれ陸軍、空軍、海軍の自衛隊が活躍するフィクションエンタメ小説である。今作は、塩害(一般的に言う塩害とは異なる、今作では、自身の身体が塩化してしまう奇病のこと)が発生し、文明が半ば崩壊した世界で陸軍が活躍する。
また、恋愛における心情描写が細かく、感情移入しやすい。「秋庭さんに会うためにこんな世界になったんだったら、それがどんなひどい世界でも許容してみせる」などというかっこいい台詞を聞いて私は痺れた。一度でもいいから言われてみたい。
あらゆる要素が詰まったマルチエンタメ小説を是非堪能いただきたく思う。
『塩の街 (角川文庫)』の感想
「塩害」というフィクションから唐突に始まるが、ディテールがしっかりとしていて内容が入ってきやすい。番外編、「塩の街その後」の心情描写が細かく胸打たれた。二人にはどうか安らかな人生を送ってほしいと心から思った。
『塩の街 (角川文庫)』の感想
「塩害」というフィクションから唐突に始まるが、ディテールがしっかりとしていて内容が入ってきやすい。番外編、「塩の街その後」の心情描写が細かく胸打たれた。二人にはどうか安らかな人生を送ってほしいと心から思った。