おはようございます。
エルです。
昨夜一気に読み終えたのが
天童荒太『あふれた愛』。
短編集ですが、4編のうち3編が精神疾患を扱っていてちょっと苦しかった。
勝手にどんどん気分が落ち込んでいって
「どこに愛が?求めすぎてるだけじゃん。」
と、ひとりで本を相手にイライラ(笑)。
いや、確かに愛なのだろうけど。
この人の作品はとてもリアルで、取材等をしっかりやっているのが感じられる。
そしてそのリアルなところに、勝手に心が揺さぶられて苦しくなる。
世間体はどうにもならない。
他人は変えられないから。
昔、まだアタマがしっかりしていた父に
「お前がうつ病だと母さんに言わなきゃならん俺の身にもなってくれ!」
と、言われたことや
つい最近、統合失調症の知人に
「障害者手帳なんて持ってませんよぉ。福祉の人には勧められましたけど、母が『うちの子を障害者にしたくない!』って言ってくれてぇ。」
と電話で言われて、何か自分が貶められたような変な気持ちになってしまったことを思い出しました。
世間が正しいのかもしれないけど
そこはどうでもいいや。
自分も求めすぎるだけ求める傾向にあるし
感謝はいつも忘れてしまう。
求めることは愛に似ている。いや、愛の一部分なのかな?
心のなかの愛のごく表面あたり?
この本は、苦しいなあ、嫌だなあと思いながらも
一気に読ませられちゃう。
リーダビリティってこういうことなのかしら。
今日の良いこと・仕事がお休み。散歩に出よう。
皆様に幸運を!
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