一関市東山町松川の「石と賢治のミュージアム 太陽と風の家」では15日まで沖村正康彫塑展「二十五菩薩を造る」が開かれました。
沖村先生は昨年ブログでも紹介しましたが、東山支所近くの迎橋に飾られている「飛天」の製作者で、今回は「飛天」のモデルとなった松川にある「二十五菩薩像」の摸刻やこれをもとに創作した作品、宮澤賢治が晩年に勤めた東北砕石工場の創設者の長男で、沖村先生の師に賢治像の制作を依頼した鈴木実氏、名勝猊鼻渓を世に広めた佐藤猊巌氏の像など42点を展示しました。
二十五菩薩像は首や手足、胴体がばらばらで、金箔が施されていたとみられており、平泉文化の一連の遺品で、平安末期の作とされています。
信仰すれば阿弥陀如来が多数の脇侍聖衆を率い、音楽を奏でながら死者を迎えに来て、浄土に連れていく、極楽浄土に往生することができると信じられていました。
二十五菩薩像の実物をまだ見たことがなかったので、堅苦しいイメージを持っていましたが、再現された作品には親近感を覚えます。ひとときの時間ではありましたが、極楽浄土に導かれたかもしれません。
先生の作品に東山を代表する人物の作品があるのも気にかかります。31日にはギャラリートークがありましたが、残念ながら聴きに行けなかったので課題が残りました。
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