遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

トランプ大統領 ティラーソン国務長官を解任

2018-03-14 23:58:58 | 米国 全般
 トランプ米大統領は13日、ティラーソン国務長官を解任し、ポンペオ中央情報局(CIA)長官を後任に据える人事をツイッターで発表したのだそうです。
 かねて、噂されていたこととは言え、一旦は収まった様にも見えていただけに驚きです。
 原因は、外交路線対立で、イラン核合意をめぐる対応に始まり、今回首脳会談の実現が濃厚となった、対北朝鮮政策。
 トランプ大統領が、外交、経済、軍事面で「最大限の圧力」をかけることに主眼を置くのに対し、ティラーソン長官は、「前提条件なしに(対話を)行う用意がある」と述べるなど、対話重視。
 中間選挙に向け、実績が欲しいトランプ大統領とすれば、経済制裁などの圧力が功を奏し、北朝鮮から対話を申し出てきたとし、史上初の米朝首脳会談を実現させた実績がほしいこともあるでしょうし、にらみ合いが硬直した今、会談で打開の道を開こうという、賭けの狙いもあるとみられるのですね。
 

米国務長官更迭 米朝会談へ強硬派起用 トランプ氏 ティラーソン氏とズレ (3/14 読売朝刊)

 【ワシントン=大木聖馬】トランプ米大統領が13日、ティラーソン米国務長官の更迭を決めたのは、5月までに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談が開催される見通しとなった中、トランプ氏の外交路線を理解し、意思疎通を図れる国務長官が必要と判断
したためだ。
 トランプ氏は13日、ティラーソン氏の更迭を発表したツイートで、「レックス・ティラーソン、奉仕してくれてありがとう」と書き込んだ。淡泊な表現は、両氏の疎遠さを象徴している。
 
両氏の間でズレが生じたのは、オバマ前政権がまとめたイラン核合意をめぐる対応だったが、対立が決定的となったのは北朝鮮を巡る路線だ。トランプ氏が北朝鮮との対話よりも先に、外交、経済、軍事面で「最大限の圧力」をかけることに主眼を置く中、ティラーソン氏対話路線を重視
し、昨年9月に北京を訪問した際には北朝鮮と水面下で接触していることを明らかにした。
 
トランプ氏はこれに対し、「(対話は)時間の無駄だ」と公然と反論。ティラーソン氏はその後の昨年12月にも、「前提条件なしに(対話を)行う用意がある」と述べるなど、トランプ政権の外交方針がちぐはぐに映る要因となっていた。トランプ氏は、ティラーソン氏を国務長官に置いたままでは、北朝鮮との交渉で足元を見られる可能性を危惧
した模様だ。
 ティラーソン氏は民間的な観点から国務省の機構改革を進めたが、地域を担当する部局・ポストを軽視しているなどとして省内に不満も多かった。トランプ氏が後任に指名した米中央情報局(CIA)の
ポンペオ長官は、北朝鮮に対する軍事行動を支持する強硬派と目されている。ポンペオ氏は昨年5月、CIA内に北朝鮮を専門的に分析する「朝鮮ミッションセンター」を新設し、北朝鮮に対する情報分析や極秘作戦の実行、北朝鮮のサイバー攻撃への対応
を進めてきた。トランプ氏は今後、国務長官に米朝首脳会談の準備にあたらせることを検討しており、強硬路線のボンペオ氏を長官に据えた方が、権謀術数にたけた北朝鮮に手玉にとられないと判断した模様だ。
 また、
ポンペオ氏はCIA長宮として、2月の韓国・平昌五輪開会式に合わせたペンス副大統領と正恩氏の実妹、金与正・党中央委員会第1副部長との会談の調整にもかかわり、米朝首脳会談を巡っても水面下で関与していたことから、北朝鮮側とのパイプや外交経験がすでにあるとみられる。
 国務省の外交スタッフはいまだに揃っているとは言えず、ジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表の辞任が先月末公表されたばかりです。
 CNN.co.jp : 米国務省、北朝鮮担当特別代表が辞任へ 「自分の決断」

 ポンペオ長官は、北朝鮮に対する軍事行動を支持する強硬派と目され、CIA内に北朝鮮を専門的に分析する「朝鮮ミッションセンター」を新設し、北朝鮮に対する情報分析や極秘作戦の実行、北朝鮮のサイバー攻撃への対応を進めてきた実績を持ち、ペンス副大統領と正恩氏の実妹、金与正・党中央委員会第1副部長との会談の調整にもかかわり、米朝首脳会談を巡っても水面下で関与していたとのことですから、北朝鮮側とのパイプや外交経験がすでにあるとみられるのだと。

 産経新聞によれば、最重要閣僚の国務長官の解任は珍しいことですが、ティラーソン氏は、トランプ氏のツイートで自身の解任を知ったと説明した、ゴールドスティーン国務次官(広報担当)が解任されるなど、混乱が生じている様です。
 
【米国務長官解任】解任のティラーソン氏が円滑移行約束 国務次官も解任 - 産経ニュース

 混迷するトランプ政権の外交。新任のポンペオ長官に期待するしかないのですが、指南役の安倍首相の訪米にも、対北朝鮮共同戦線での期待もあります。

 財務省の文書書き換えは、急変する日本の外交環境への対処にも、影響を及ぼしてきそうですね。
 国会議員は、国会で議論してこその国会議員。日本をとりまく環境変化が激しく、日本にも役割が期待されるなか、政局だけに没頭せず、広く俯瞰する視野での行動をお願いしたいものです。



#冒頭の画像は、ティラーソン国務長官




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