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今月8日から開催される中国共産党の第18回党大会に向け、第17期中央委員会第7回総会(7中総会)が1日、北京で開幕されました。党内の勢力争いが絡む最高指導部・政治局常務委員会の人事の最終調整が行われるのだそうです。
政治局常務委員会の人事は、胡錦濤・共青団が優勢な形勢で北戴河会議を迎えていましたが、日本の尖閣国有化への胡錦濤政権の対応が手ぬるいとの習近平・太子党 & 江沢民・上海派の攻撃で形勢が逆転しました。
しかしその後、軍の人事では胡錦濤・共青団が優位を獲得して力の健在ぶりを示し、権力争いは一進一退でまだまだ続いていました。
ところが、この権力争い、軍で隠然たる力を誇っていて胡錦濤政権を牽制し続けていた江沢民氏は、胡主席を支持する一部の軍長老から「引退した指導者が軍中枢で執務室を持つのはおかしい」との批判が高り、この夏、江氏は執務室の閉鎖を軍事委員会に申し出ていたのだそうです。
政治家やエリート官僚の二世繋がりで軍とのパイプが強いとされる太子党の習近平氏と、中央軍事委員会主席で残る胡錦濤氏との両勢力が軍の主流となつて行くのだそうです。
尖閣国有化は事前容認も習金平が逆転 - 遊爺雑記帳
人民解放軍人事 胡錦濤・共青団派が優勢 - 遊爺雑記帳
江沢民氏が、今年の夏既に中央軍事委員会の執務室の閉鎖を申し出ざるを得なくなっていたとは、意外でした。
7月には、北京市共産党委書記が江沢民派から胡錦濤派へ交代するなど、胡錦濤・共青団が上り調子の頃でしたが、軍での江沢民派はそこまで減衰していたのですね。
政治局常務委員会の椅子取り争いでは踏ん張りましたから、まだ党での影響力は残しているのかもしれませんが、軍の後ろ盾を失った今後は、上海閥の財力だけが頼りとなるのでしょうが、先細りは否めませんね。
習近平新政権の生みの親の江沢民氏、記事で軍部の残存勢力が習派に吸収されると書かれていますが、江沢民・上海派そのものも、習近平・太子党に吸収されるのでしょうか。
GDP成長率の7%代という、中国経済にとっては危険ラインに低迷する経済。自由主義経済国家も行き当たって混迷する格差社会に、同様というかそれ以上の格差を内包する社会不安を抱え、世界が脅威とする軍事をも上回る公安費を必要とする政治。一党独裁政治による人権問題。インド洋、南シナ海、台湾海峡、東シナ海、西太平洋、北極海と戦線を拡大し続ける覇権主義(遅れて始めている帝国主義)での外交軋轢。この山積する課題の中で船出する、習近平新政権。
苦しい国内を率いるには、江沢民と同じ手法での反日によるガス抜きが強まると予測されます。
増大し、長期化が見込まれるチャイナリスクと、東シナ海のガス田や尖閣への侵略攻勢を回避し、日本の国益を護るにはどうすればよいのか。
叡智を集約して、日本国として真剣に戦略を考える日本の政権の誕生が望まれます。
# 冒頭の画像は、今年10月に開催された十七大に出席した江沢民
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この花の名前は、コンボルブルス・サバティウス
↓よろしかったら、お願いします。
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政治局常務委員会の人事は、胡錦濤・共青団が優勢な形勢で北戴河会議を迎えていましたが、日本の尖閣国有化への胡錦濤政権の対応が手ぬるいとの習近平・太子党 & 江沢民・上海派の攻撃で形勢が逆転しました。
しかしその後、軍の人事では胡錦濤・共青団が優位を獲得して力の健在ぶりを示し、権力争いは一進一退でまだまだ続いていました。
ところが、この権力争い、軍で隠然たる力を誇っていて胡錦濤政権を牽制し続けていた江沢民氏は、胡主席を支持する一部の軍長老から「引退した指導者が軍中枢で執務室を持つのはおかしい」との批判が高り、この夏、江氏は執務室の閉鎖を軍事委員会に申し出ていたのだそうです。
政治家やエリート官僚の二世繋がりで軍とのパイプが強いとされる太子党の習近平氏と、中央軍事委員会主席で残る胡錦濤氏との両勢力が軍の主流となつて行くのだそうです。
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江沢民氏の執務室閉鎖 中央軍事委内、影響力陰り (11/1 産経)
【北京=矢板明夫】8日に開催される中国共産党大会を前に、軍の最高機関、中央軍事委員会の建物にあった江沢民前国家主席(前軍事委員会主席)の執務室が閉鎖されたことが中国の軍関係者の話で分かった。最近行われた一連の軍指導部人事で、胡錦濤国家主席と習近平国家副主席の側近が主要ポストを占め、江派だった将軍たちが引退。執務室の閉鎖は江氏の影響力低下を象徴しており、中国軍は今後、胡派と習派の2大勢力が対抗する構図に様変わりする。
江氏は2004年秋に党中央軍事委員会主席を退任したが、軍関係者によれば、中国のペンタゴンと呼ばれた中央軍事委員会の建物「八一大楼」の中に主席時代とほぼ同じ大きさの執務室を残していた。複数の専属秘書も配属されており、江氏は時々訪れ、現役の軍幹部や元軍首脳と面会するなどして、軍への影響力を行使していた。
しかし、最近、軍内の江派の存在感が急速に低下し、胡主席を支持する一部の軍長老から「引退した指導者が軍中枢で執務室を持つのはおかしい」との批判が高まった。この夏、江氏は秘書を通じて、執務室の閉鎖を軍事委員会に申し出たという。
エンジニア出身で、軍歴を全く持たない江氏だが、1989年秋に最高実力者だったトウ小平氏の後任として軍事委員会主席に就いて以降、人事を掌握して軍内に自身の一大派閥を形成させた。中国国防省の公式資料によれば、江氏は退任するまでの約15年間で、計81人の上将を抜擢(ばってき)した。同主席退任後も、軍人事などに口出ししていたという。
しかし、江氏の腹心と呼ばれる将軍たちが近年、次々と現役を去り、現在38人いる現役上将のうち、江氏が昇進させた者は6人しか残っていない。しかも、今回の党大会で全員引退することが決まり、軍首脳の中で、江氏の直系といえるのは、江氏の秘書を長年務めた賈廷安・総政治部副主任(上将)のみとなった。
共産党内でいまだに大きな影響力を持つ江氏だが、もはや軍にほとんど口出しができなくなったという。10月に行われた軍人事で、胡派が作戦指揮と人事の両部門の責任者を確保するなど躍進する一方、習派も兵站(へいたん)と武器開発部門を押さえるなど存在感を示した。江派と習派が良好関係にあるため、軍内における江派の残存勢力は習派に吸収されるとの見方も浮上している。
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【用語解説】中央軍事委員会
中国共産党と国家の最高軍事指導機構。党と国家の2つの組織が存在しているが、ほぼ同じメンバーで構成されているため、実質は同一機構。中国人民解放軍などの軍事力の最高統括権を持つ。そのトップである主席は実質的な最高指導者といわれ、1949年の新中国建国以降、毛沢東、華国鋒、トウ小平、江沢民と胡錦濤の5人が就いてきた。
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【北京=矢板明夫】8日に開催される中国共産党大会を前に、軍の最高機関、中央軍事委員会の建物にあった江沢民前国家主席(前軍事委員会主席)の執務室が閉鎖されたことが中国の軍関係者の話で分かった。最近行われた一連の軍指導部人事で、胡錦濤国家主席と習近平国家副主席の側近が主要ポストを占め、江派だった将軍たちが引退。執務室の閉鎖は江氏の影響力低下を象徴しており、中国軍は今後、胡派と習派の2大勢力が対抗する構図に様変わりする。
江氏は2004年秋に党中央軍事委員会主席を退任したが、軍関係者によれば、中国のペンタゴンと呼ばれた中央軍事委員会の建物「八一大楼」の中に主席時代とほぼ同じ大きさの執務室を残していた。複数の専属秘書も配属されており、江氏は時々訪れ、現役の軍幹部や元軍首脳と面会するなどして、軍への影響力を行使していた。
しかし、最近、軍内の江派の存在感が急速に低下し、胡主席を支持する一部の軍長老から「引退した指導者が軍中枢で執務室を持つのはおかしい」との批判が高まった。この夏、江氏は秘書を通じて、執務室の閉鎖を軍事委員会に申し出たという。
エンジニア出身で、軍歴を全く持たない江氏だが、1989年秋に最高実力者だったトウ小平氏の後任として軍事委員会主席に就いて以降、人事を掌握して軍内に自身の一大派閥を形成させた。中国国防省の公式資料によれば、江氏は退任するまでの約15年間で、計81人の上将を抜擢(ばってき)した。同主席退任後も、軍人事などに口出ししていたという。
しかし、江氏の腹心と呼ばれる将軍たちが近年、次々と現役を去り、現在38人いる現役上将のうち、江氏が昇進させた者は6人しか残っていない。しかも、今回の党大会で全員引退することが決まり、軍首脳の中で、江氏の直系といえるのは、江氏の秘書を長年務めた賈廷安・総政治部副主任(上将)のみとなった。
共産党内でいまだに大きな影響力を持つ江氏だが、もはや軍にほとんど口出しができなくなったという。10月に行われた軍人事で、胡派が作戦指揮と人事の両部門の責任者を確保するなど躍進する一方、習派も兵站(へいたん)と武器開発部門を押さえるなど存在感を示した。江派と習派が良好関係にあるため、軍内における江派の残存勢力は習派に吸収されるとの見方も浮上している。
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【用語解説】中央軍事委員会
中国共産党と国家の最高軍事指導機構。党と国家の2つの組織が存在しているが、ほぼ同じメンバーで構成されているため、実質は同一機構。中国人民解放軍などの軍事力の最高統括権を持つ。そのトップである主席は実質的な最高指導者といわれ、1949年の新中国建国以降、毛沢東、華国鋒、トウ小平、江沢民と胡錦濤の5人が就いてきた。
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江沢民氏が、今年の夏既に中央軍事委員会の執務室の閉鎖を申し出ざるを得なくなっていたとは、意外でした。
7月には、北京市共産党委書記が江沢民派から胡錦濤派へ交代するなど、胡錦濤・共青団が上り調子の頃でしたが、軍での江沢民派はそこまで減衰していたのですね。
政治局常務委員会の椅子取り争いでは踏ん張りましたから、まだ党での影響力は残しているのかもしれませんが、軍の後ろ盾を失った今後は、上海閥の財力だけが頼りとなるのでしょうが、先細りは否めませんね。
習近平新政権の生みの親の江沢民氏、記事で軍部の残存勢力が習派に吸収されると書かれていますが、江沢民・上海派そのものも、習近平・太子党に吸収されるのでしょうか。
GDP成長率の7%代という、中国経済にとっては危険ラインに低迷する経済。自由主義経済国家も行き当たって混迷する格差社会に、同様というかそれ以上の格差を内包する社会不安を抱え、世界が脅威とする軍事をも上回る公安費を必要とする政治。一党独裁政治による人権問題。インド洋、南シナ海、台湾海峡、東シナ海、西太平洋、北極海と戦線を拡大し続ける覇権主義(遅れて始めている帝国主義)での外交軋轢。この山積する課題の中で船出する、習近平新政権。
苦しい国内を率いるには、江沢民と同じ手法での反日によるガス抜きが強まると予測されます。
増大し、長期化が見込まれるチャイナリスクと、東シナ海のガス田や尖閣への侵略攻勢を回避し、日本の国益を護るにはどうすればよいのか。
叡智を集約して、日本国として真剣に戦略を考える日本の政権の誕生が望まれます。
# 冒頭の画像は、今年10月に開催された十七大に出席した江沢民
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この花の名前は、コンボルブルス・サバティウス
↓よろしかったら、お願いします。
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