新型コロナウイルスの地球規模の大感染について中国政府の責任を追及し、損害賠償を求める動きが欧州でも広がっている話題についてはとりあげさせていただいていましたが、中国の全人代での「国家安全法」可決に伴い、英国は脱中国依存への方針転換を示した様です。
中国への賠償請求の動き 豪英独仏へも拡大 - 遊爺雑記帳
複数の英メディアが最近報じたところでは、ジョンソン英首相は第5世代(5G)移動通信システムの整備で、中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)などの中国製品の活用を2023年までにとりやめるよう指示したとのこと。
米国から5G整備での中国製品の排除を働きかけられたが、1月には限定使用を容認していた英国。
'15年、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をG7で最初に表明し各国の参加の雪崩現象を産んだ英国。同年10月の習近平訪英時には、エリザベス女王が馬車で迎えに行く異例の歓迎(当時の政府が)もしていました。
エリザベス英女王、中国使節は「とても失礼」と 録音されていた会話で - BBCニュース
また、原発建設でも、中国依存を高めようとしていました。
止めたくても止められない、英国の中国製原発の悲劇 WEDGE Infinity(ウェッジ)
ジョンソン氏の今回の5G関連中国企業技術依存中止指示は方針転換となるもので、中国以外の供給先確保に向け、先進7カ国(G7)や韓国、オーストラリア、インドとの連携も検討しているのだそうです。
また、医療用品などの調達でも中国への依存低下に向けた計画の策定にも乗り出したと。
EUは4月の首脳会議で、医療品生産における中国依存を低下させる必要性で合意。経営が悪化した企業が中国に買収される可能性を念頭に、投資の監視強化も確認したのだそうです。
フランスのマクロン大統領は、中国にマスクの供給を依頼し、習近平からファーウェイ社製の5G設備を導入する条件を突きつけられていましたが、どうしたのでしょう。
中台のマスク外交~中国がフランスにマスク寄贈と引き換えにファーウェイの5G設備導入を提案と報道:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS
中共 仏政府にマスク10億枚でファーウェイ導入を提案 米議員が暴露 | 5G | NTDTV Japan
揺れるマクロン大統領の動きは注目が必要ですが、南シナ海や東シナ海は遠い極東の地の出来事と関心が薄く、対中貿易の利益優先だった仏、独、英などの欧州諸国。
「一帯一路戦略」で侵されてしまったイタリア以外の国々では、対中警戒モードが勃興してきている様子ですね。
# 冒頭の画像は、国賓として訪英中の中国の習近平国家主席夫妻を歓迎する中国の活動家らに囲まれながら、チベットの旗を掲げて抗議活動を行う男性(2015年10月20日撮影)
この花の名前は、ハナニラ
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中国への賠償請求の動き 豪英独仏へも拡大 - 遊爺雑記帳
英、脱中国依存に動く 欧米で広がる警戒 - 産経ニュース 2020.5.29
【ロンドン=板東和正】英国が通信・医療分野における中国依存の解消に向けて動き出した。新型コロナウイルスや香港などをめぐる中国の対応への不信感が背景にあるとみられる。米国が中国との対立を深めるなか、欧州やオーストラリアも中国への警戒を高めており、「中国離れ」がどれほど広がるか注視される。
複数の英メディアが最近報じたところでは、ジョンソン英首相は第5世代(5G)移動通信システムの整備で、中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)などの中国製品の活用を2023年までにとりやめるよう指示した。
英国は過去約15年間、華為製品を採用。米国から5G整備での排除を働きかけられたが、1月には限定使用を容認しており、ジョンソン氏の指示は方針転換となる。中国以外の供給先確保に向け、先進7カ国(G7)や韓国、オーストラリア、インドとの連携も検討しているという。
英政府は、新型コロナの感染拡大を受け、医療用品などの調達でも中国への依存低下に向けた計画の策定に乗り出した。メディアによると、英国は鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス薬の製造に必要な原料の約50%を中国に頼る状況だ。
英国は15年、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をG7で最初に表明し、ジョンソン氏は首相就任前に「英国は親中国だ」と発言したこともある。だが、コロナ危機を受け、ラーブ英外相が「収束後も(対中関係は)平常通りには戻らない」と強調するなど、中国への不信を強めている。
米国は華為への輸出禁止措置を強化するなど、米中経済の切り離しに動く。欧州連合(EU)を離脱した英国の対応には、自由貿易協定(FTA)の交渉を抱える米国への配慮もある。一方、かつて英国の統治下にあった香港に対する中国の国家安全法の導入問題により、「英国の対中戦略の根本的見直しを求める声が高まっている」(英BBC放送)ともいう。
英国に限らず、欧州でも中国への反発は高まった。EUは4月の首脳会議で、経営が悪化した企業が中国に買収される可能性を念頭に、外国投資への監視強化を確認。医療品生産における中国依存を低下させる必要性でも合意した。オーストラリアは中国のコロナ対策の初動をめぐる国際的な調査を強く要求し、中国から豪産牛肉輸入の部分的停止や追加関税の導入といった報復を受け、対立が激しくなっている。
【ロンドン=板東和正】英国が通信・医療分野における中国依存の解消に向けて動き出した。新型コロナウイルスや香港などをめぐる中国の対応への不信感が背景にあるとみられる。米国が中国との対立を深めるなか、欧州やオーストラリアも中国への警戒を高めており、「中国離れ」がどれほど広がるか注視される。
複数の英メディアが最近報じたところでは、ジョンソン英首相は第5世代(5G)移動通信システムの整備で、中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)などの中国製品の活用を2023年までにとりやめるよう指示した。
英国は過去約15年間、華為製品を採用。米国から5G整備での排除を働きかけられたが、1月には限定使用を容認しており、ジョンソン氏の指示は方針転換となる。中国以外の供給先確保に向け、先進7カ国(G7)や韓国、オーストラリア、インドとの連携も検討しているという。
英政府は、新型コロナの感染拡大を受け、医療用品などの調達でも中国への依存低下に向けた計画の策定に乗り出した。メディアによると、英国は鎮痛剤、抗生物質、抗ウイルス薬の製造に必要な原料の約50%を中国に頼る状況だ。
英国は15年、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をG7で最初に表明し、ジョンソン氏は首相就任前に「英国は親中国だ」と発言したこともある。だが、コロナ危機を受け、ラーブ英外相が「収束後も(対中関係は)平常通りには戻らない」と強調するなど、中国への不信を強めている。
米国は華為への輸出禁止措置を強化するなど、米中経済の切り離しに動く。欧州連合(EU)を離脱した英国の対応には、自由貿易協定(FTA)の交渉を抱える米国への配慮もある。一方、かつて英国の統治下にあった香港に対する中国の国家安全法の導入問題により、「英国の対中戦略の根本的見直しを求める声が高まっている」(英BBC放送)ともいう。
英国に限らず、欧州でも中国への反発は高まった。EUは4月の首脳会議で、経営が悪化した企業が中国に買収される可能性を念頭に、外国投資への監視強化を確認。医療品生産における中国依存を低下させる必要性でも合意した。オーストラリアは中国のコロナ対策の初動をめぐる国際的な調査を強く要求し、中国から豪産牛肉輸入の部分的停止や追加関税の導入といった報復を受け、対立が激しくなっている。
複数の英メディアが最近報じたところでは、ジョンソン英首相は第5世代(5G)移動通信システムの整備で、中国通信大手の華為技術(ファーウェイ)などの中国製品の活用を2023年までにとりやめるよう指示したとのこと。
米国から5G整備での中国製品の排除を働きかけられたが、1月には限定使用を容認していた英国。
'15年、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加をG7で最初に表明し各国の参加の雪崩現象を産んだ英国。同年10月の習近平訪英時には、エリザベス女王が馬車で迎えに行く異例の歓迎(当時の政府が)もしていました。
エリザベス英女王、中国使節は「とても失礼」と 録音されていた会話で - BBCニュース
また、原発建設でも、中国依存を高めようとしていました。
止めたくても止められない、英国の中国製原発の悲劇 WEDGE Infinity(ウェッジ)
ジョンソン氏の今回の5G関連中国企業技術依存中止指示は方針転換となるもので、中国以外の供給先確保に向け、先進7カ国(G7)や韓国、オーストラリア、インドとの連携も検討しているのだそうです。
また、医療用品などの調達でも中国への依存低下に向けた計画の策定にも乗り出したと。
EUは4月の首脳会議で、医療品生産における中国依存を低下させる必要性で合意。経営が悪化した企業が中国に買収される可能性を念頭に、投資の監視強化も確認したのだそうです。
フランスのマクロン大統領は、中国にマスクの供給を依頼し、習近平からファーウェイ社製の5G設備を導入する条件を突きつけられていましたが、どうしたのでしょう。
中台のマスク外交~中国がフランスにマスク寄贈と引き換えにファーウェイの5G設備導入を提案と報道:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS
中共 仏政府にマスク10億枚でファーウェイ導入を提案 米議員が暴露 | 5G | NTDTV Japan
揺れるマクロン大統領の動きは注目が必要ですが、南シナ海や東シナ海は遠い極東の地の出来事と関心が薄く、対中貿易の利益優先だった仏、独、英などの欧州諸国。
「一帯一路戦略」で侵されてしまったイタリア以外の国々では、対中警戒モードが勃興してきている様子ですね。
# 冒頭の画像は、国賓として訪英中の中国の習近平国家主席夫妻を歓迎する中国の活動家らに囲まれながら、チベットの旗を掲げて抗議活動を行う男性(2015年10月20日撮影)
この花の名前は、ハナニラ
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