忘年会の季節。今年はうれしいことにその声がかかります。財政難の私には厳しい時期ですが、今年は悩まず出席しています。今日は陶芸教室の皆さんと忘年会でした。みなさんは作品が今日、釜出しでした。私はおさぼりが多くて、来年に持ち越しです。釜出しの景色をぽつんと見ている(室内です)私に先生が近づいてきてくださいました。「今回は釜入れができなくて残念だったね」と。そんな先生なのです。はて?忘年会はどこで?とわからない私です。
町中ではないしずかな場所でした。石段を登って小高い場所にあります。渋い!
玄関を入ると猫がお出迎えです。古民家ですね。陶芸の先生のおばあさまのご実家だそうです。お食事は滋賀の名産のものばかりでした。
96歳と思っていた先生は93歳でした。でも、お食事は皆さんと同じに完食でした。ないも余分なものを身に着けていない先生が大すきです。こと陶芸の世界は、余分なものを身に着けたいないと生きていかないようですので。その身に着けたいない豊かさを感じるのでした。そういう方はほかの世界でも少ないですね。
この部屋からは窓の外に伊吹山が見えました。ここで1日時の流れを感じていられたら・・・。宿泊もできるそうです。ご高齢の男性たちからは、この地の戦時中のお話しを聞きました。学校が学校でなく、お芋を作ったりして、それが唯一の食事だったとか。
今まで触れることのない世界に触れた感じでした。上の写真に箸置きがありますね。陶芸仲間は穴が開いているので、音が出るのでは?と吹いてみるのでした。全員が音を出せたのですが、お店の人は何事ぞと思われたのでは。実はこの箸置きは食事の後に、キセルの代わりになったそうです。自分にこのような時間を作ってくださった教室のみなさんに大感謝です。
いつかのんびりとした時の流れを感じながら、ここに泊まりたいと思いました。