女性の大河ドラマファンが増えたという「光る君へ」の最終回が昨夜でした。テレビの前で見入っていました。脚本の大石静さんは3年がかりぐらいで書き上げたようです。シナリオの勉強を少しかじった私としては、すばらしい構成だとただただ感心するのでした。70代の大石さん。真実の愛を描き切ったのではないでしょうか。脚本を執筆中にご主人を亡くされたとか。50代の作品とは違う深みのある作品のように思いました。
藤原道長と紫式部の物語。歴史でも関係があったのではという説もあるそうですね。それでも、この有名な二人を子ども時代に知り合ったというストーリーを誰が想像したでしょうか。どこまでもドラマとして楽しめました。その二人が共通の友亡くし、泣きながら必死で遺体を埋める場面が印象に残ります。そこで、このように罪のないものが死んでしまうことのない世を作りたい、ということで道長の生き方が決まっていきます。それがまひろ(紫式部)との永遠の約束なのでした。
時代とともに二人の関係は変化していきます。でも、二人が支え合いながらそれぞれの生き方を貫いていきます。道長はまひろとの約束のため、まひろは道長のために物語を書くことで。
誰かとの約束のために、自分の人生をかけていく、それは愛の証明なのでしょうね。だから、物語は終わらないのです。永遠の物語として、二人が天に召されてからも続くと思うのです。誰もその愛を消すことはできません。
せめて、その何十分の一でも、私のあいのものがたりも輝いてくれたらと思うのです。
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