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あたらしい「希望」へ

2020-10-25 22:43:33 | 日記

おだやかな秋の一日だった。名古屋で行われた「だれでもでサッカー広場」という企画に取材に出かけた。聴覚に障害のある人たちや精神障害がある人たちが名古屋の女子チームやシニアチームと試合をしていた。そのほかに、ウオーキングサッカー(走らないサッカー)や聴覚障害の体験をしたりしていた。子供たちも多く、にぎやかだった。

この長浜に移り住み一つのきっかけは、電動車いすサッカーという重度の障害のある人たちのサッカーに接してからだった。生まれてから自分の足で歩いたことのない人、自力では食事ができなくなり胃ろうにしてもサッカーをすることを選択した人など、その生き方に触れ、「いきる」ということを改めて考えさせられた。残り少ない人生を、どう生きようかと。せめて悔いのないように生き抜こうと。

今日で今年度の予定の取材は終了し(おそらく)10年来お世話になっている名古屋の方に、今後のNPOの話をした。よくご理解いただけた。一つ区切りがついたというよりは、これで先に進める という気持ちになった。これで一番大事なもののために生きられる。

お昼から蕎麦屋で一杯 というのが粋な酒の飲み方と聞いたことがあるが、おちょこ一杯だけごちそうになった。東海道線に心地よく揺られて、帰宅後夕方まで熟睡した。(夕方というより夜だった)頭の中が空っぽで何もない。

静かな秋の夜。2年前、湖北に来た時に見た琵琶湖に沈む真っ赤な夕日は、人生の最期を意味するのではなく、「希望」だったように思えた。大きな「希望」だと。


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