天気は梅雨でうっとうしいし、肩入れしていた女子サッカーは決勝で負けてしまった。山へ行こうにも台風通過待ち。しかし台風が過ぎる前のこの何日かは意外に天気がよくてこんなことなら出かけてもよかったと悔やんでもあとの祭り。
最近ご無沙汰の映画でも観ようと調べてもやたら特殊効果を使ったものやアニメやらが多く、あまり観たいものがみつからないのだが、原作が2009年の「このミス」で1位だった小説を映画化したものということに惹かれて、スターリン政権下の旧ソビエトが舞台のアメリカ映画を観る。
孤児院で育った主人公レオは秘密警察MGBで働く捜査官。同僚の息子が不審な死に方をするがスターリン政権下の理想の社会体制の中での殺人事件は公にされず事故として片づけられる。その後も同様の事件が起きるが組織の上層部は捜査に動かない。事件に不信感を持つレオは左遷され、真相を突き止めようとして命まで狙われるが、果たして真相は暴かれるのか・・・。ロシアが舞台で出てくるのは全員ロシア人なのにセリフは全編英語だし、アメリカ人の考えそうなミステリーをロシアに置き換えた感じがする。
国家という組織は都合の悪いことを隠すためには手段を選ばない。それは独裁政権下だけではない。民主主義国家でも同じようなことは起こっている。「あったことをないことに」「なかったことをあることに」してしまうのが国家権力の恐ろしさ