ノルウェーでバレエを学ぶ3人の少年を追ったドキュメンタリー映画。中学から高校への多感な時期、将来のバレエダンサーを夢見る少年たち。バレエだけに集中したい気持ちはあるが、自分の実力も考えてバレエ以外の道も考えるべきか悩ましい。そんな日常と心の揺れが描かれる。
このくらいの歳で打ち込めることがあって将来の夢や目標を持っている彼らがひどく大人っぽく思える。自分がこの歳の頃を振り返ると何にも考えてなかった気がする。その後もズルズルと大人になってしまった身としては恥ずかしいやらうらやましいやら。
バレエで作られる肉体には優美な姿の裏に強靭な筋肉がある。スポーツで鍛えるとそのそれぞれで独特の体形を作る。バレエもああいう踊りをしようとすれば当然そうなるという究極の細マッチョになっている気がする。男女を問わずその立ち姿はりりしく美しく思わず見とれてしまうのだった。