一時期はテレビカメラが現地に入り、近隣住民の声を取材したりスタジオの『有識者』?の話を聞いたりしていました。
大方の結論は、相変わらず行政を悪者に仕立て、もっと丁寧な説明があれば良かった・・・みたいな方向で結論づけられていたように思います。
行政を悪者にすれば、社会福祉法人も近隣住民も悪者にならないで済みます・・・がそれは全く報道機関の使命を放棄した情けないやり方でしかないと思いますが、どうでしょう?
よく話題になるのは、ドイツ連邦議会が2011年5月に改正案を成立させた「連邦イミシオン防止法」だと思います。この改正では、乳幼児、児童保育施設及び児童遊戯施設から発生する子どもの騒音への特権付与されたとのことです。
要は、ドイツでは騒音被害を被った場合は損害賠償を求める権利があると言うことですが、この改正で子供が発する騒音は特別扱いして賠償請求の対象外、受忍の範囲内だとしたものだと言うことです。
聞きかじりなので正確ではないかもしれません、ただ、基本的に子供の発する「騒音」は我慢すべきもの・・・とされていると言うことでしょう。
他の国ではどうなんでしょうか?
私も、新婚時代に住んでいた賃貸マンションは、北側に4Mの狭い道路を挟んで定員100人程度の市立保育園、南側は小さな空き地を挟んで小学校という大変な環境でした。
もちろん普段は家内共々勤めに出てはいましたが、保育所は私たちの出勤時間と子供達の登園時間が重なります。仕事が休みの平日などは・・・それは確かに賑やかではありました。
大きな声になるのは・・・怒った声や鳴き声ではなく、楽しく遊ぶ時の大きな声が多かったと思います。
さて、これは騒音でしょうか?また、狭隘な道に車や自転車があふれて危険でしょうか?
私は、一度もそう思ったことはありません。賑やかだとは思いましたが、うるさくと困る居なくなって欲しい・・・と思ったことはありません。
今回の騒動・・・近隣の方々は「説明不足」「狭隘な道路で危険」を主張されているそうです。最初に少し紹介された「子供の騒音で静かな環境が害される」という主張は、その後報道されていませんが、順番的にはこれが一番なのではないでしょうか?待機児童が問題となっているこの時期に地域エゴと受け取られるような主張をあまり報道されないように、行政などを悪者にした「説明不足」を前面に出しているように思えます。
子供の声は賑やかで「うるさい」と思います。それはそのとおりです。でも、子供の声がしない地域がどんな地域であるか行ってみればよく分かります。やはり、子供の声は神様が与えた未来の声だと思います。
道が狭い・・・のは何処も同じ。もうすこし心のスタンスを広く取ることは出来ないものでしょうか?
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