迷宮のプリズナー

6/21は俺の誕生日だった。

不思議な時の符合により、誕生日の翌日に手に入ったJAM Project新曲、「迷宮のプリズナー」。
OVA「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION」主題歌。
カッコイイ歌だ。いや、すげえカッコイイ歌だ。
「嘆きのロザリオ」を彷彿させる熱く儚さのある曲。
「プリズナー」って「囚人」だからなんかネガティブな、少なくとも誕生プレゼントには相応しくないタイトルだが、「抑圧されているからこそ自由を求める」「届かないから強く訴える」「絶望している人たちに希望を届ける」といった思いが感じられる。
そういえば、JAM PROJECT最初のスパロボ主題歌「鋼の救世主」では「メシア」だったけど、この歌では発音が「メサイア」になった。

メンバー６人の中で６番目に好きだったダニーこときただにひろし。こうして聴いてるとJAMはタイプが近い同士なので結局ダニーの声が一番目立つ。
また他が極端に声高いだけに、影山かダニーが主旋律を歌ってくれると助かるし。万が一ダニーが抜けたら影響でかいかもしれない。

ゲストにはEXTREMEのギタリスト、ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)が参加。
EXTREMEと言えば、ヴォーカルのゲイリー・シェローン(Gary Cherone)はヴァン・ヘイレン(VAN HALEN)に一時期参加。
そのVAN HALENは'95/1/25にリリースしたアルバム「BALANCE」１曲目「The Seventh Seal」のイントロで「ナムミョーホーレンゲーキョウ」が聴けるが、それより数日先('95/1/21)に出た影山ヒロノブの「鬼神童子ZENKI」では既にイントロで「ノーマクサンマンダーバラソワカー」を唱える。
アメリカの超大物バンドVAN HALENと日本の超大物アニソンシンガー影山ヒロノブが微妙にニアミスしてる。VAN HALENが邦楽をパクルとは・・・。
どうせならVAN HALENも影山と共演すればいいのに。マイケル・ジャクソンよりしっくり来るだろうし、影山は犯罪者にもならないよ。「Dreams」なんか歌わせたらサミー以上に似合うと思う。

残念ながらヌーノを起用するような曲調ではない気がするが、とにかくカッコイイ物はカッコイイ。
アニメソングは好きだが、アニメソングには勿体無いほど強力な歌が聴けた。
アニソンだけでなく、日本のMETALにもJAMとサイキック・ラバーからジャンジャン刺激を与えていって欲しい。

カップリングはMIQが歌い影山ファミリーが何度もカバーした「熱風！疾風！サイバスター」のNEWバージョン。これがまたすっかりストロングになった。
こっちでギター弾いてるHIROYA FUKUDAは元ANTHEMの福田洋也だろう。

また、AdditionalVocalのヒカルドクルーズ(Ricardo Cruz)は昨年公募したJAM新メンバーに応募し、これのレコーディングのために、「僕はどんなことをしても日本へ行ってみんなとレコーディングします。」と自力でブラジルから日本に来たのだそうだ。（ ココ の4月22日参照）
そういうこと聞くと、俺も応募すればよかったかなあ。

ブラジルから日本に来るには一般の年収の半分くらいとか聞いたことがある。
ヒカルドの収入が一般より多いのか、仕事が日本漫画の翻訳だから研修費としてでも会社から出してもらえるのか（多分違う）。仮にそうだったとしても何十時間もかけて日本に来る心意気は半端じゃない。
「好きだ」「感動した」と言っても、本物の芸術は人や世の中を動かせるくらい影響力あるとはよく聞くし、その作品が本当に「好き」なら、本当に「感動できた」なら、やっぱり自分が動くことでその作品が本物だと証明したい。
ヒカルドみたいなのがJAMを本物の芸術だと証明した人間なのだろう。

同じ物に触れていながらそこまでの行動を起こせなかった自分はまだまだ感動が足りないと思った。