先日宿河原堰の夕景を見ようと行ったときにふと気にかかった「川」と「河」の違い。
家に帰ってから手持ちの漢和辞典(漢語林 改訂版 大修館書店刊)を開いていたら次のようなものがあった。
河海不択細流(かかいはさいりゅうをえらばず)
意味=黄河や海は小さい川だからとて捨てはしない。小川をも合わせ入れるから大きくなる。心を広く持って人やその意見を受け入れないと大成しないという教え。(戦国策 秦)
これを見て、なんか日本の野党の皆さんに必要な“心構え”のような気がしてきた。
(先の漢語林の一部をコピー転載)
ここには、「小さいのを川」「大きいのを河」という、今は混同して用いるとある。
なるほど、大河や銀河はそうだ。
しかし、世界最大規模の長さや流域面積を持ってもミシシッピ川、アマゾン川であり、文明発祥の地とされるところを流れるものもチグリスユーフラテス川、ナイル川、インダス川。
ただ、黄河文明は“黄河”。
ちなみに、日本では信濃川、利根川、北上川などに「川」が、それらより規模のはるかに小さい人口河川に「運河」が使われている。
こう見てくると、その違いは長さや規模ではないようだ。
なんかスッキリしないが、先の漢語林にあるように、元々長江を「江」と呼ぶのに対して黄河を「河」と呼んだ、「今は混同」ということに満足するしかない。
ちなみに、わが国の河川法(昭和39年法律第167号)では、次のようになっている。
第三条 この法律において「河川」とは、一級河川及び二級河川をいい、これらの河川に係る河川管理施設を含むものとする。
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