旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

『生誕100年記念-ダリ回顧展』を観る

2006-11-15 23:23:26 | 映画・芸術・芸能
1月12日(日)には、上野の森美術館で開催されている『生誕100年記念-ダリ回顧展』に行った。
鑑賞しようとする人々が沢山いて、入場30分待ちの状態。
昨日からの雨もあがり、風が少々吹いてはいたが、まずまずの天候だったため、列に並んでも我慢できた。





こうして並ぶのは、義父母をディズニーシーに案内して以来だから、多分6年ぶりのことか。





上野公園内にある株立ち状のケヤキの姿の面白さを眺めながら、とにかく待ってはみた。
(これらのケヤキは、幹が5本以上もある。どうやって作り出したのか興味がわく。)

美術館内は大変な混み様。
音声案内を聞きながら絵の前に立ち止まるものだから、いっこうに列は前に進まない。
狭く薄暗い空間に充満する“人いきれ”。
否応にもストレスが高まってくる。

肝心の絵は、前の人の肩越し、頭越しで観るしかない。
解説文などとても読めるようなものではない。

しかし、ダリの絵はやはりすごい。
対象物を原子レベルまで分解~再構成の超時空間、焼き付けられたかのようにツヤのある鮮やかな色、大胆で緻密に計算された画面構成。
どの絵も感嘆を呼ぶ。
やはり本物の放つ力は、とても大きい。


「世界教会会議」という大きな作品がある。
縦3m・横2.5mもある。
この絵の前では、周りに押されようが立ち止まり、じっくりと鑑賞させてもらった。
(こんなに大きい絵を、画家はどうやって精密に仕上げていったのだろうか、などと思い巡らしもした。)


上野の森では、日展、特別展『仏像』など大きな催しものが続いている。
そのどれもが心を引く。
しかし、芸術鑑賞はゆったりした精神状態、環境でしたいもの。
となれば、やはり平日に限るか。でも、休暇をとって行く訳にもいかないし・・・。




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