ジャンダルムがあるという山伏岳に惹かれて、今日は秋田県に行って来た。
ジャンダルム:gens d'armes フランス語で憲兵。転じて前衛峰の意
とはいえ、湯沢市秋の宮温泉郷「高倉沢コース」は登山道の整備状況が心配。
山伏岳から高松岳への周回路があるようだが、「秋の宮」に戻る先(湯の又地区)は、車を置く山伏岳の登山口から遠い。
それに林道工事で登山道がかなりの箇所で寸断されているとのこと。
(注)秋の宮温泉郷のホームページによれば、湯の又から高松岳への入山は禁止と紹介されている。⇒ こちら
そこで、泥湯温泉側から高松岳→山伏岳と回ることにした。
登山口から黒いパイプに導かれるように歩くと、沢から熱湯が噴出している新湯に到着。
▲泥湯コース登山口(駐車場から秋の宮温泉峡方向に向かってすぐにある。駐車場にはトイレ有。)
▲ブナの巨木
▲新湯
▲腕を伸ばし、つかみかかってきそうなブナの木
山腹の道を進み、ブナの林が終わると急に視界が開けてくる。
清水の湧く水場から左手に少し登ると主稜線上の小安岳(おやすだけ)分岐に着く。
▲高松岳の方向
小安岳に寄ってみた。
高松岳や山伏岳、はるか彼方の鳥海山(2236m)などが一望できる。
強い風が吹抜けていく。
▲小安岳山頂(鳥海山が見える)
分岐に戻り、広いササ原の主稜線を進むと、石神山分岐に着く。
ここから高松岳への道は、かなりぬかるんでいて歩きにくい。
右に小安岳、左に虎毛山(とらげさん)を眺めながら2つの小峰を越す。
避難小屋が見えてきた。
▲高松岳(山頂は避難小屋の左方向の突起)
▲歩いてきた小安岳方向を眺望
▲高松岳への上り
▲西側斜面が美しい
高松岳山頂(1348m)は、この避難小屋の後ろから低灌木をくぐってさらに行った先にある。
山頂からは栗駒山、神室山、鳥海山、月山などの雄大な眺めが楽しめるというが、私にはどれがどれだか分からない。
▲高松岳山頂(1384m 石祠の中には「山津見神」という石板が安置されている。)
▲辿ってきた石神山分岐からの稜線
▲高松岳避難小屋
次は、山伏岳(1315.1m)へ。
高松岳からの下りの道は、けっこう勾配がきつい。
そして、これまたぬかるみで歩きにくい。
▲高松岳を振り返ってみた
山伏岳からの眺望は、まさに“えも言われぬ”もの。
風が強くなかったなら、飽かず眺めていたいものだ。
ジャンダルムと屏風岳側への道がどうなっているか知るため、ホンの少しだけ下りてみた。
登山道のササがつい最近になって刈りはらわれたような状態で残っている。
やはり、こちらの道(高倉沢コース)は歩く人が少ないようだ。
しかし、いつかは辿ってみたい。
▲山伏岳山頂(1315.1m)
▲ジャンダルム(手前の前衛峰)と屏風岳
▲ジャンダルム側への道
▲虎毛山(1432.9m)
▲鳥海山(2236m)
▲鳥海山
山伏岳から川原毛への道の途中で、風を避けて昼食。
それにしても鳥海山が美しい。
“出羽富士”とはよく言ったものだ。
▲鳥海山を遠望
下りの道はこれまたシンドイ。
傾斜がある。
道は掘られて滑りやすい。
ひどいぬかるみが連続している。
それでも1時間ほどで川原毛口に降りて来た。
ここから駐車場までは、舗装された県道歩き。
▲川原毛コース登山口
▲歩いてきた山々
▲駐車場が見えてきた
今日も静かで充実した山歩きだった。
(山中で男性4人、女性2人とスライド。皆さん、いずれも当方同様に単独行だった。)
<補記>
川原毛地獄に立ち寄り、少し下方まで歩いてみた。
(かれこれ12年も前になるが、義父家族とともに訪れた際には入口近辺だけで終了。)
いずれ川原毛大湯滝まで行ってみたいものだ。
(2001.10.07の光景)※この遊歩道は、現在立入禁止になっている。
(2001.10.07の光景)※2人の脇に見える大きな木は、今は枯れていた。
▲今日の歩いたコース
ご覧いただき、ありがとうございます。
それに誤りをご指摘いただき、感謝です。
わが先祖が岩手生まれなせいかすぐになんでも岩手山となってしまいます。
私も、今年はこのコースを花の季節に歩いてくると決めています。
これからもよろしくお願いいたします。
昨年、悪天候のためこのコースを小安岳だけで戻ってきました。
今年再挑戦する予定です。
記録を参考にさせていただきます。
写真の冠雪している山は、岩手山ではなく鳥海山ですね。