座敷ネズミの吉祥寺だより

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虎渓三笑図 その2

2011-02-08 | 彫刻
さて、本堂の彫刻「虎渓三笑図」に戻りましょう(笑)。

「虎渓三笑」とは、
あることに熱中しすぎて、外のことすべてを忘れること、だそうです。



その話は、こうです。



東晋の僧、慧遠は、江西省廬山に東林寺を建てて隠棲し、
俗界禁足して30年間山を出なかった。

訪ねてきた客人を見送るときも、山の下にある虎渓の小さな橋を越えることがなかった。

ある日、友人の陶淵明と 陸修静を送って行って、
道中 話が弾んだ。

遠くの虎の鳴き声で我に返ると、いつの間にか虎渓の橋を越えていて、

3人は大いに笑った。






   →拡大→   

これらの絵は、本堂の彫刻と同じ雰囲気があるので わかりますね。

                             
ひとりの人が 頭に手をやっています。 

ちょっとヒョウキンな人?(笑)






登場人物3人の それぞれの生没年は、

慧遠さんは(334-416)

陶淵明さんは(365-427)

陸修静さんは(406-477)

だそうです。

この物語は 史実ではなくて、まったくの作り話だという事になっています。



慧遠は仏教、

陶淵明は儒教、

そして 

陸修静は道教 を代表しています。

(陸修静という人は知りませんでした。)



唐以降になると仏教・儒学・道教のいずれも別なる教えではないという
「儒・仏・道の融合」があるらしいのですが、

「虎渓三笑」は その頃に「三教一致」を示すものとして
広まった説話だという事です。

つまり、「三酸図」と同じ事を表していますね。





それでは、袈裟をつけているので、真ん中のヒョウキンさんが慧遠?




ネアカな魯智深(水滸伝の登場人物)のような雰囲気かと。。。(汗)





そうすると、     
頭巾をかぶってるおヒゲの人と


  かぶっていないおヒゲの人。



どちらかが 陶淵明で、 もう片方が 陸修静。

どちらが道教で どちらが儒教?



どなたか、おわかりになりましたら、ぜひ お知らせを(汗)。



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