マチンガのノート

読書、映画の感想など  

マディのおしごと 恋の手ほどき始めます 監督 ジーン・スタプニツキー 出演 ジェニファー・ローレンス アンドリュー・バース・フェルドマン 感想ネタバレ

2023-10-28 00:37:47 | 日記

何かと大作やシリアス映画に出演することが多いジェニファー・ローレンス主演のコメディ映画です。

原題の「No Hard Feelings」は"悪気はないから"という意味とのことです。

【あらすじ】

Uberの運転手を仕事にしているマディですが、稼ぎ時の夏を前にして、税金未納で車を差し押さえられたときに、

”内気な19歳のパーシーのデート相⼿となり、彼が大学に⾏くまでに殻を破らせれば車を進呈する”という

彼の両親の出した求人広告を見て、請け負います。

しかしパーシーは奥手な上、マディを警戒するのでなかなか進展しないのでした。

【感想】

パーシーの両親は資産家なため、嵌められるのではないかとマディを警戒するところが意外でした。

資産を持つ人は、自分に近づいてくる人に嵌められて賠償金を請求されることが

実際に多いのでしょう。

ひと夏の体験ものではなく、物語が進むに連れ、二人が関係を深め、友人や同志の関係になっていくところが、

新鮮な映画でした。

裸でパーシーと夜の海で泳いでいるジェニファー・ローレンスが、浜辺においた服を持ち去ろうとした

悪ガキを裸で追いかけ、取り返すところがジェニファー・ローレンスらしいところでした。

ジェニファー・ローレンス主演『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』2023年10月11日(水)デジタル配信開始


SISU シス 不死身の男 監督 ヤルマリ・ヘランダー 出演 ヨルマ・トンミラ アクセル・ヘニー 感想ネタバレ

2023-10-22 23:22:29 | 日記

フィンランド初のアクション映画です。

【あらすじ】

過去にソ連兵と戦い、多くを倒した老兵アアタミ・コルピは掘り当てた金塊を隠し持ち、

愛犬ウッコとともに凍てつく荒野を旅していましたが、ナチスの戦車隊に遭遇し金塊と命を狙われます。

コルピは持っているツルハシなどを使い、彼らと戦うのでした。

【感想】

グロシーンもかなりありますが、結構抵抗なく見れる内容でした。

金の採掘に使う道具でドイツ軍と戦う内容ですが、演出がよいので痛快な内容になっていました。

ありえない展開が多くても、コメディではなくアクション映画になっていました。

フィンランド人にとっては痛快な内容なのでしょう。

映画『SISU/シス 不死身の男』予告


バレリーナ 監督  イ・チュンヒョン 出演 チョン・ジョンソ キム・ジフン  感想ネタバレ

2023-10-20 22:09:34 | 日記

引用:Netflixより

2023年公開の韓国のアクション映画で、友人の復讐をしようとする、元警護員の女性の話です。

【あらすじ】

元警護員のオクジュ(チョン・ジョンソ)が、バレリーナの友人の家を訪ねると彼女が自殺していたため、

彼女に麻薬を渡していた相手を突き止め、家に忍び込み調べると、他にも何人もの相手に麻薬を使い、

いろいろとしていることがわかります。

オクジュは相手の行くクラブに行き、自らを餌にして相手を仕留めようとするのでした。

【感想】

スタイリッシュな格闘シーンが出てきますが、それでも色々と痛そうなシーンを入れてくるのは、

お国柄なのでしょうか。

主人公は企業が外国に行く際に警護する仕事をしていたという設定ですが、兵役があり、英語ができる人が多く、

国内での就職が厳しい韓国では、海外の色々なところに就職する人が多いのでしょうか。

米国でも『ジョン・ウィック』などのシリーズがありますが、こちらの方がメリハリがあり面白かったです。

一重の美人が好きな人には外せない一作です。

 

『バレリーナ』予告編 - Netflix


ふつうの相談 東畑開人 金剛出版 感想 3

2023-10-17 23:47:19 | 日記

東畑氏が本書を書いた動機としては、大学で臨床心理を学んで、様々な心理療法や継続的なカウンセリングの

仕方などを学んでも、実際に大学の外に就職した東畑氏や周りの心理士にとっては、それよりまず先に、

様々な支援機関や日常をサポートをするところとの連携のほうが、はるかに重要で、

それ無しには治療どころではないことを知ったからなのだろう。

東畑氏は昨年、最近まで信田さよ子氏を知っていたが、知らなかったと書いていたことから解るように、

世の中には様々な理由でカウンセリングや心理療法どころではない人のほうが、はるかに多いことを、就職してから

知っていったのだろう。

劣悪な生育歴だったり、家族から害を加えられ続けていたり、経済的な問題からブラック企業を

辞められなかったり、経済的困窮から治療を受けられなかったりするなどの人が、

世の中に沢山いることを知ったことが、本書が書かれた大きな動機なのだろう。


ふつうの相談 東畑開人 金剛出版 感想 2

2023-10-16 16:41:14 | 日記

著者の東畑氏は京大の大学院で臨床心理学を学んだが、就職した沖縄の診療所のデイケアでは、

大学で学んだような定期的に会い続けてカウンセリングをするというようなことはあまりなく、

デイケアでする事や関わり方を周囲から学び、それがどの様な影響を利用者さんに与えているのかを、

見てきたことがその後に繋がったのだろう。

 

 

居るのはつらいよ | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院

 

 

本書の冒頭で出てくる「クマのような看護師」というのも多分そこの人で、日常関わりながらいかに接していくのが

いいのかの見本になったのだろう。

 

診療所にしても保健所にしても児童福祉施設にしても、定期的にカウンセリングをするなどより、

それ以外のことで関わることの方が大きな割合を占めていて、影響も大きそうである。

大学の相談室に来る人は、それなりに時間やお金に余裕のある人が多いが、それ以外のところでは

そうではない人が多いというのは、意外と教員などでも知らない人が多いのかもしれない。

そのようなことを考えると、本書は良い案内書になりそうである。