マチンガのノート

読書、映画の感想など  

燃えよ剣 監督 原田眞人 出演:岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介 感想

2024-04-04 21:57:28 | 日記

司馬遼太郎の同名小説の映画化で、岡田准一が土方歳三を、鈴木亮平が近藤勇を演じています。

【あらすじ】

江戸時代末期のペリー来航の頃から、佐幕派と尊皇派が対立し、一橋慶喜は会津藩主松平容保に

京の警護のため、京都守護職につくことを命じたので、身分を問わず腕に覚えのある者が集められます。

それまで武州多摩の道場で剣術を修めてきた近藤勇や土方歳三たちは、武士になることに憧れていたこともあり、

ともに京へと向かいます。そこには各藩から来た、様々な考えを持つ浪人たちが集まっているのでした。

【感想】

ドラマ部分は控えめな演出ですが、迫力ある剣戟シーンが繰り広げられていました。

多人数で行われる殺陣のシーンが多いですが、うまく解りやすく作られていました。

もとは共に行動していた相手を斬ることになる場面も多いので、敵を倒して決着というものではない、

なにかと複雑な展開が多かったです。

登場人物が多く、セリフの中に多くの人名や役職名などが出てきますので、時代物に慣れていないと会話シーンに

ついていきにくいと思いました。

もとはかなりの分量がある小説の映画化で、時代背景も複雑なので、新選組や土方歳三を

ざっと描いた感じの映画でした。

映画『燃えよ剣』新予告映像


両親の学校に関する感覚について。

2024-04-04 00:41:26 | 日記

うちの家では、なんとなくいい大学に行くのが当然のような感じだった。

多分、父親は祖父に小さい頃からあれをしろこれをしろと言われ続けた結果、

自分で考えたりする主体や内面も成立しなかったが、暗記で進学校に行き、その後は防大に入り、

幹部候補生学校を中退しても、大企業に入れて、そのまま居させてもらえたので、自分がおかしいことに気づかなかった為、

こちらに対しても、それなりの学校に行くことが普通という感覚だったのだろう。

普通の大学に行っていれば、自分で考えて行動する機会があっただろうから、何となく自分がおかしい事に

気付いていたのかもしれない。

母親の方は、自分の父親が戦前の大卒でかつ商社の支店長で、兄も有名大学に行き、自身もいい高校に行った後に、

大手生命保険会社に入ったので、周囲の男性社員は有名大学卒の人が多かっただろうから、

自分の子供も有名大学に行って当然という感覚だったのだろう。

母親の方は、それなりに家庭内での教育や躾を受けていたのだろうが、夫の父親が常識もなく、

何をしだすか解らない人だった上に、夫も常識がなく、主体が無いので責任感がないため、

夫の父親や、夫の兄弟から守ってもらえない上に、自分の兄姉とも疎遠なため、逃げ出す先や、

相談する相手も居なかったので、こちらを世話したり、教育することも思いつかない状態になったという面が、

多きかったのだろう。

何かと核家族というものが子育てに向いていないと言われるが、結婚した相手の家族が

常識がないと、さらに子育てに支障をきたすのだろう。

 

 


医学部生の多様性のなさの結果の話 2

2024-04-03 09:32:52 | 日記

脅迫や暴力の影響というものを考えないまま、治療者がクライアントの内面や深層に

関わろうとし続けても、クライアントの内面や行動は外部からの脅迫や暴力によって

変わってゆくので、あまり意味のある事に繋がらないだろう。

治療者がクライアントの内面のみに関心を持っていると、クライアントが家族などに脅されて何かをしても、

何らかの本人内部のコンプレックスや妄想によるものと考え、的はずれな対応に繋がりそうである。

内面や自己というものを形成することが可能な安全な場所を確保することが、

まず必要なのだろうが、恵まれた生育歴の治療者には解らないことなのだろう。

臨床心理師士の東畑開人さんも、最近の心理士としての仕事のうちの7割位は、

ケースワークの仕事になっているとのことである。

京大で臨床心理を学んだ東畑開人さんも、数年前までは、信田さよ子が書いているようなDVなどの暴力の影響が

見えていなかったとのことなので、いくら良い教育を受けて、DVの影響などを深く教わっても、

周囲が恵まれた生育歴の学生ばかりだと、実際の生活や臨床に結びつけて理解できないのだろう。