野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

「巨人軍論」を読む(其の四)

2007-01-04 20:27:06 | Stove League
 野球のオーダー(打順)というのは、≪川上巨人≫の時代に初めて作られたらしい。それまでは、3番、4番以外はただ適当に並べていただけ、というのだから、まさに「野球」。現在のモデルケースを作ったのが、≪川上巨人≫だった。
 1番に俊足のスイッチヒッター(柴田勲)を置き、2番に小技の利くバントの巧い、右打ちが巧いエンドランもこなせるバッター(土井正三)。ONを挟んで、5番に勝負強いバッター(高倉照幸や末次利光)を置いた。
 明確な意図と目的を持って、不動のオーダーを作り上げたのだが、それに反逆したのが、≪長嶋巨人≫だったか? 4番バッターばかりを並べ、「適材適所」の逆を征った。稀代の破壊者だったか、あの人は……

 キャッチャーも昔は、身体の頑丈そうな選手が守るポジション。少年野球や学校の体育の時間と同じ基準で選ばれていたが、しかしその固定観念を覆したのも、巨人軍。これは水原茂監督時代だった。そこで見い出されたのが、著者のライヴァルであり、親友の昌彦(現・祇晶)氏だった。
 その後の日本球界で何故か、キャッチャーが背番号「27」を着けたがるのかは、この森氏の背番号だったから、と断言できる。それ以外に考えられない。著者(野村克也監督)の背番号「19」は特異すぎて、誰も着けたがらないが。

野原本格始動!1軍で“大噴火”や (デイリースポーツ)