「巨人はパイオニアである」と第3章。何故か? いち早くメジャーリーグの<ドジャースの戦法>を採り入れ、日本プロ野球の近代化の先鞭をつけた、からである。それまでは、ブロックサインも(さまざまな)トリックプレーやサインプレーや、あるいは先発投手のローテーションの確立やワンポイントリリーフ、守備固め等も無かった。日本プロ野球の原初は、字そのものの「野球」だった。そこに「ベースボール」の血を入れていったのが、読売巨人軍だった。故にパイオニアであり、強かった。
故・水原茂監督がメジャーリーグのスタイルや戦術を日本に紹介し、その後の川上哲治監督が<ドジャース戦法>を実践していった、という。日本初のスイッチヒッター(柴田勲)を誕生させ、1965年に宮田征典投手をリリーフの切り札として起用したのも、川上元監督だった。
<ドジャースの戦法>=システマティック(組織的)な野球を確立していった。「管理野球」とも呼ばれたが、その「組織」や「管理」に反撥して、奔放な野球を展開しようとしたのが、長嶋茂雄その人だったか……故に長嶋氏は川上氏から疎まれたのだが……最近の巨人軍の低迷の元凶は、実は国民的人気者のその人だったのか? ならば、原辰徳監督が掲げた<スモール・ベースボール>は先祖返りの妙手だったのかもしれない。
岡田監督 今季はとにかく「勝つ」 (デイリースポーツ)
故・水原茂監督がメジャーリーグのスタイルや戦術を日本に紹介し、その後の川上哲治監督が<ドジャース戦法>を実践していった、という。日本初のスイッチヒッター(柴田勲)を誕生させ、1965年に宮田征典投手をリリーフの切り札として起用したのも、川上元監督だった。
<ドジャースの戦法>=システマティック(組織的)な野球を確立していった。「管理野球」とも呼ばれたが、その「組織」や「管理」に反撥して、奔放な野球を展開しようとしたのが、長嶋茂雄その人だったか……故に長嶋氏は川上氏から疎まれたのだが……最近の巨人軍の低迷の元凶は、実は国民的人気者のその人だったのか? ならば、原辰徳監督が掲げた<スモール・ベースボール>は先祖返りの妙手だったのかもしれない。
岡田監督 今季はとにかく「勝つ」 (デイリースポーツ)