野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

エンジェルス先勝!(11日・U.S.セルラーフィールド)

2005-10-12 19:58:56 | Post Season
 前ロスアンジェルス・ドジャース監督のジム・トレーシー氏(49)が、ピッツバーグ・パイレーツの来シーズンの監督に就任することが決まった。日本にも馴染みのある(83~84年まで大洋でプレー)監督だけに、次の就職先が決まって、ホッとしているが、ドジャースはどうするつもりなのだろう? 
 そのドジャースの将来の監督候補だったマイク・ソーシアが、同じロスアンジェルスのエンジェルス(オブ・アナハイム)で“智将”振りを発揮しているのを見るにつけ、ドジャースは大きな「失敗」をしたこと悔やんでいる、だろうと思う。

 移動日なし。当日移動でアナハイムからシカゴに移動してきたエンジェルスは「疲れ」を微塵も感じさせずに、「休養充分」のシカゴ・ホワイトソックスを「3対2」で振り切って、アメリカン・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ初戦をモノにした。
 先発「軟投派」のポール・バードが凌ぎ、2番手のスコット・シールズが繋ぎ、最後は“K-ROD”フランシスコ・ロドリゲス。エンジェルスの術中に見事に嵌って、シカゴは地元で痛い星を落とした。

 その中で日本人、井口資仁の「日の丸」があるのが嬉しい。松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)は去ったが、明日(12日)には田口壮(セントルイス・カーディナルス)も(「控え」ながら)登場する。願わくば、この二人のワールドシリーズの対決を見たいが、それを阻止するか、エンジェルス、そして、ヒューストン・アストロズ。……未だ激戦の渦中にいる。
Chicago White Sox

ヤンキースの敗戦(10日・アナハイム)

2005-10-11 20:55:46 | Post Season
 早くもNYの地元紙では「マツイとA-RODが敗因」と書かれている。日本人期待の松井秀喜はこの大一番に「5打数ノーヒット」。チャンスで悉く打ち取られ、“戦犯”扱いも仕方がないか……アレックス・ロドリゲスもこの地区(ディヴィビジョン)シリーズ、打率.133、打点「0」に封じ込められた。このキーマン二人を抑えきったロスアンジェルス・エンジェルス・オブ・アナハイムの勝利。

 A-RODは「ソーシア監督とB・モリーナの配球にやられた」と試合後、語ったそうだが、それは「真実」だろう。ダッグアウトから配球のサインを出す“智将”マイク・ソーシア監督。イチロー(シアトル・マリナーズ)も、この“智将”に苦しめられた。
 エンジェルスはヤンキースを倒して、しかし、先発投手(スターター)を二人も欠いて、チャンピオンシップを戦えるのだろうか? 明日(11日)シカゴで、休養十分の「強敵」ホワイトソックスが手薬煉(てぐすね)引いて待っている。

 松井の「2005年」も終わった。ヤンキースとの契約も終了。このオフにフリーエージェントになる。当然、再契約するだろう。しかし、この結末に怒り狂ったオーナー(ジョージ・スタインブレナー)が“粛清の嵐”を吹かせて、松井もその「犠牲」に供されるかもしれない。
「怒り」沸点に達しているであろうオーナーには「真実」を見ろっ、と言いたい。レギュラーシーズン中の松井の「勝負強さ」の襞(ひだ)を見逃すな、と言いたい。
 ……人はそうして、他人の襞(ひだ)を見逃して、他人を裁こうとする。それに加勢するのが、メディアだ。世界最強のメディア・シティー「NY」で松井は生き残れるのか? 
New York Yankees

ヤンキース“逆王手”でアナハイムへ(9日・ヤンキースタジアム)

2005-10-10 20:45:23 | Post Season
 アナハイムに戻ることはない、と予想していたが、第3戦(7日)に先発(スターター)ランディー・ジョンソンが打ち込まれ、まさかの3回(0/3)5失点KO! 【4回裏】に松井秀喜の追撃のホームラン(1号)をきっかけに、4点を返し、【5回裏】に一挙逆転! 「6対5」になって、これで計算(予想)通り、と思ったのも束の間、【6回表】に2番手アーロン・スモールが捉まり、「6対7」。さらにブルペン陣がいつもの崩壊過程を見せ、「7対11」で完敗! これで「王手」を掛けられた。

 第4戦、8日が雨で中止になり、今日9日に順延になって、ニューヨーク・ヤンキースに恵みの雨と思われたが、ロスアンジェルス・エンジェルス(オブ・アナハイム)の先発予定だった左腕ジャレット・ウォッシュバーンが体調不良で先発を回避し、代わって登板したのが、第2戦で抑え込まれた右腕ジョン・ラッキー。
 ヤンキースが苦手にしている右腕に今日も抑え込まれ、「0対2」のリードを許すが、【6回裏】に“勝負師”ゲーリー・シェフィールドのタイムリーで1点を返し、【7回裏】にこちらも“勝負師”代打の切り札ルーベン・シエラが1,2塁間を抜いて、「2対2」。デレック・ジーターのサードゴロの間に1点勝ち越して、「3対2」。後はマリアーノ・リヴェラを【8回表】から投入して、ゲームセット。逆「王手」とは、このことだ。

 それにしても、ウォッシュバーンの体調不良は本当なのか、と疑う。中3日の代役ラッキーに苦しめられた。しかし、これで峠は越えた。明日(10日)決戦の先発バートロ・コローンは決して苦手なタイプではないだけに、期待が持てる。ヤンキースの先発マイク・ムッシーナにも「不安」は残るのだが……
 しかし最後に「エース」ムッシーナで負ければ、悔いも残らないだろう。ムッシーナに「もしも」のことがあれば、ランディー・ジョンソン「救援」、今度こそ、もありえるだろう。
New York Yankees

ヤンキース1勝1敗で、NYへ(4日・アナハイム)

2005-10-07 12:25:17 | Post Season
 ニューヨーク・ヤンキースは「1勝1敗」(ディヴィビジョン・シリーズ)。対戦相手のロスアンジェルス・エンジェルス(オブ・アナハイム)有利が伝えられながらの(敵地での)「1勝1敗」は上出来、だ。明日は(スターター)ランディー・ジョンソンが行く。そして4戦目には“救世主”ショーン・チャコンが控え、万全の態勢。恐らくアナハイムに戻ることはない、だろう。
 苦しんだレギュラーシーズンの中で、チームが「一つ」になり、逆転≪優勝≫を勝ち取っただけに、ヤンキースには「地力」がある、と思う。エンジェルスの「怖さ」は侮れないが……。

 チャンピオンシップ・シリーズは「シカゴ・ホワイトソックスvs.ニューヨーク・ヤンキース」が見たい。「井口資仁vs.松井秀喜」の日本人対決が見たい。特に井口はレギュラーシーズンで地味ながら活躍してきただけに、この晴れの大舞台で更なる活躍を見せて、全米中継で「全国区」になってほしい、と思う。ヤンキースと対戦して、ヤンキースを倒せば、「全国区」になる。
 しかし一MLBファンとすれば、「ホワイトソックスvs.エンジェルス」=「白」対「赤」の「濃い」戦いを見てみたい気もするし、「王者」ボストン・レッドソックスの「逆襲」にも期待したくなる。本当にこの時期は楽しみ、だ。日本のプレイオフ、とは段(桁)違い、だ。
New York Yankees

井口の逆転3ラン!(5日・USセルラーフィールド)

2005-10-06 20:16:02 | Post Season
 アメリカン・リーグ地区(デヴィジョン)シリーズで、シカゴ・ホワイトソックスが「SOX対決」でボストン・レッドソックスに連勝! これで「王手」を掛けた。その勝利の要因に日本人=井口資仁が大いに「噛んでいる」のは嬉しい限りだ。前日のGAME1(第1戦)でも、頭脳的なプレーで2塁ランナーを(3塁で)刺し、今日(5日)は「2対4」のビハインドから、逆転3ランホームラン! 
 オジー・ギーエン監督が常々「井口はチームのMVP」と口にするのは、日本人メディアへのリップサーヴィスではなかった! この「驚き」。

 ボストンは苦しい。7日から地元へ帰れるとはいえ、追いつめられた。レギュラーシーズンも首位を快走しながら、最後に「宿敵」ニューヨーク・ヤンキースに差され、8年連続「2位」の不名誉に甘んじた。その主要因はスターター(先発)に絶対的な軸「エース」がいないこと。
 昨シーズンまでは、ペドロ・マルティネス(ニューヨーク・メッツ)が君臨していたが、ペドロが抜けて今シーズンは、カート・シリングが出遅れ、移籍のマット・クレメントやベテラン左腕のデヴィット・ウェルズで凌いできたが、この短期決戦では、エースが必要不可欠。昨年は(何気に)シンカーピッチャーのデレック・ロウ(ロスアンジェルス・ドジャース)もいた。

 シカゴの「強さ」はスターター陣が強力なこと。初戦をホゼ・コントレラスで飾り、第2戦を左腕マーク・バーリーで取った。まだフレディ・ガルシア、ジョン・ガーランドも控え、万全の態勢。シカゴの進出は「当確」と思える。このままワールドシリーズに突き進むか? 
 それにしても、いつもは静かなUSセルラーフィールドが、このプレイオフを迎え、熱狂している。レギュラーシーズンとは段違い、だ。これがポストシーズン。その喜びの中で、井口もプレーできているのだろう。その喜びを、高津臣吾(ニューヨーク・メッツ)にも味わって欲しかった……“ミスターゼロ”&“シンゴ・タイム”は1年早かった、か。
Chicago White Sox