あなたから一番遠いブログ

自分が生きている世界に違和感を感じている。誰にも言えない本音を、世界の片隅になすりつけるように書きつけよう。

福田氏と安倍氏

2012年10月01日 17時47分56秒 | Weblog
 以前のブログで福田康夫氏の首相辞任の仕方を評価したことがあった。
 そのとき比較して批判した対象が安倍氏だった。
 今回も同じような気がする。
 安倍氏が自民党総裁に選ばれた直後に福田氏は引退を表明した。あてつけとは思わないが、しかしこれも福田氏らしい自己主張だったのかもしれない。
 小泉氏もそうだったが福田氏も自分の引き際を知っていた。それが良いことかどうかはともかく、そこには日本的な美意識がある。
 安倍氏は石原都知事が作り出した政局にうまく乗っかって再び総理大臣の座を狙い始めたが、これは醜悪である。まあ、麻生、鳩山氏などそうした老害政治家はたくさんいるけれど。いつの頃からか、ぼくたちは政治をまるでコメディーバラエティショーを見るような感覚で眺めるようになってしまった。だから政治家がどんなに醜悪でも特別な感慨を抱かないのである。
 島田紳助や中田カウスと同じような感じに見えてしまうのは平和なことなのか不幸なことなのか。

日本の不思議

2012年10月01日 17時00分36秒 | Weblog
 年配の女性が必死の思いではいつくばる。
 それを何人もの警官が手足を持って放り投げる。
 それをフェンスの向こう側で外国軍の兵士が笑ってみている。

 21世紀の日本、昨夜の普天間基地の映像だ。

 こんな風に自国民が馬鹿にされているのに右翼は怒らないのか。
 現代日本における最大の不思議だ。

 オスプレイ配備に反対する人々は(そして賛成する人もきっと)政府がこの危険性に対して絶対に責任を取らないことを知っている。
 安全性を確認したと言うが、それならその責任を取るのかと言えば、もちろん政府にはそんな気はさらさらない。
 そのことは原子力発電の顛末を見れば明らか過ぎるほど明らかではないか。
 事故が起きたら「想定外」と言えば済むのである。「絶対安全だったはずなのだから事故が起きたとすればそれは人智を越える事態が起きたのだ」と言えばよいのだ。きっと誰一人責任を取らないだろう。そしていくら事故が起きても「これはたまたまだったのだからもう次は起きない」と言っておけばよいのである。何度でも、何度でも。

 うんざりしている人はまだましだ。
 みんなすぐに忘れてしまうのだから。