前回(No.1110)に続き、
目的地7番は飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡)。
田園地帯の真ん中に礎石や井戸の跡が発掘されているだけで、現在は何にもないのですが、数百年前はここが壮大な御所であったことを想像しました。
目的地8番は万葉文化館
滅多に来れない明日香村にせっかく来たのだから、後学のために見学しました。ちなみに一般展示は無料。ここは日本最初の富本銭が鋳造された工房跡付近に建てられた県立の立派な建物で飛鳥時代(万葉の時代)の生活の様子などがわかりやすく展示されています。小中学生の子供連れでも楽しめますよ。
目的地9番は
酒船石と亀形石造物
亀型石造物は道路の建設で掘ったところ偶然石組みが発見されたとのこと。70過ぎぐらいのボランティアガイドさんから熱のこもった説明を聞き、思わず拍手。暑い中お疲れ様でした。
お薦めの撮影スポットからアップで撮影できました。
目的地10番は飛鳥寺
我が国最古の仏教寺院とのこと。ここから日本仏教が始まったのです。感動です。
日本最古の仏像がほぼその当時のままで残存している奇跡。
珍しく撮影禁止ではなかったので遠慮無く撮影。
他のお客さん達も一斉に撮影しはじめたのでその邪魔になるといけないので
離れたところから、人知れず祈願しました。
本当は仏像の真ん前に座り、お顔を正面から拝み、心静かに祈願したかったです。
通常撮影禁止にしているのは仏像が単なる藝術作品ではなく、信仰・祈願の
対象となっているからだと、あらためて認識した次第です。
(正確には仏像を崇拝しているのではなく、肉眼で見え、触れる仏像を通して
極楽浄土にいらっしゃる釈迦如来のお姿を思い浮かべ、信仰し、祈願している。)
そうこうするうちに既に3時半過ぎ
営業時間(9:00~17:00)内に自転車を返却する約束ですから、5時までに返却地点の橿原神宮前駅に戻らないといけません。先を急ぎます。
最後はあの蘇我蝦夷と入鹿の屋敷が山麓にあったという甘樫丘です。自転車は麓の自転車置き場に駐輪して、ここから徒歩で丘に登ります。けっこう大変でしたが、せっかくはるばる埼玉から来たのですから頑張っちゃいました。
その甲斐あって、明日香全体が見渡せる素晴らしい眺め。清々しくも、爽やかな風が吹き渡ります。飛行機のように両手を広げて、思わず「気持ちいい~」。
既に4時15分を回っていますので急いで橿原神宮前駅まで向かいます。途中なだらかな下り中心でしたので快適にとばして無事時間内に到着し、自転車を返却。駅でコインロッカーから荷物を回収し、近鉄急行に乗り、京都までは時間があるので車内からスマホで「のぞみ」のEX予約、支払いはクレジットカード。JR京都駅では券売機で発券することなく、スイカで入場し、そのまま駅構内でお弁当を買って、指定席へ。本当に便利で快適になったものです。
ささやかな贅沢ですが、発車後車内で近江牛弁当を美味しくいただきました。「地方に行ったら、その土地土地の美味しい物を買いこんで、帰りの新幹線の中でゆっくり味わいたい。」という「居酒屋新幹線」の作者の気持ちがわかりますね。
私はこんな「テーマのある旅」「こだわりのある旅」が大好きです。仕事が忙しいし、新型コロナが始まってから、なるべく旅行を控えていました。しかし、感染防止には最大限留意した上で、年に何回かはこんな「リフレッシュ」も必要かな?と思いました。
「これでまた明日からもいい仕事が出来る!」単純ですが、そう思って目の前の生徒達のために全身全霊をあげて励む所存です。
皆様も「リフレッシュ旅行」、いかがですか?