それだけでは中学受験では無理かと思います。
たしかに、高校入試なら地元の公立中学校でやる3年分の英語・数学・国語・理科・社会の5教科を完全にマスターすればほとんどの高校に合格します。それは高校入試の出題範囲が文科省の指導要領と一致しているからです。(慶應志木の英語など例外はあります。)
しかし、私立中学受験では昔から各私立中学校の出題範囲やそのレベルはその私立中学校にまかされています。そして、実際は、ほとんどの私立中学校では文科省の指導要領を超えて出題されているのです。
したがって、お子様の志望校がどの範囲でどのレベルまで出題され、それをどのくらい正答すれば合格できるのか知る必要があります。<o:p></o:p>
「中学受験の出題範囲は文科省の小学校6年分の指導要領を超えているとのことですが、何をどこまでやれば良いのでしょうか?」
答は「志望校によってやるべき範囲、やるべき深さがまったく違います。」
<o:p></o:p>
したがって、お子様の志望校の過去問題集(声の教育社などが出版し、市販されています)」を購入して、御父母様自身が分析する必要があります。例えば、お子様を桜蔭中学に入れたいなら、お子様が現在新小1でも親の受験情報収集の一貫として、桜蔭中学校の過去問題集を購入し、研究して、6年後にはこういう問題が自力で解けるような子に育て上げる作戦を立てなければなりません。つまり、学力向上の目標を設定し、そのための達成手段を短期・中期で計画するのです。この意味で中学受験は親のほうにも相当のエネルギーが必要になります。「塾任せ」「家庭教師任せ」では結局×になる可能性が高いと思います。
よく世間で簡単に「開成・桜蔭に行かせたい。」と言う人がいますが、言うのは簡単だし、自由ですが、実際に合格しているお子様のご家庭では上記のようなことは当然のこととしてやっていると思います。ただ、それを他人に言わないだけだと思います。<o:p></o:p>
結局、私立中学受験で成功するためには、「子ども任せ」はもちろん×で、「塾任せ」でも×です。親のほうも相当の覚悟とエネルギーが必要になります。そこまで出来ないのなら高校受験で勝負するか、私立小学校受験で勝負したほうが良いかもしれません。<o:p></o:p>