原 題 THE KING’S SPEECH
制作国 イギリス、オーストラリア
時 間 118分
キャスター コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレ
ナ・ボナム=カーター
監 督 トム・フーバー
現エリザベス女王の父君・ジョージ6世の吃音矯正の物語。歴史的な名演説をしてナチスとの戦いをリードした実話に基づいている。
時空の小さなスペースの展開で劇画的活劇的なシーンのない地味な映画ではあるが、中だるみ無し、飽き無しの見事な内容である。映画作家として、まだ若手に入るトム・フーバー監督だが、手腕は大したものである。
どうしても、彼此のロイヤル・ファミリーの比較眼で観ることになる。
まず、よくもこうした皇室の内情しかも国王のハンディに関わる作品が造れるなということ。それほど敬愛された国王ということか。
現金を持ち歩かないところは同じだが、日常の生活が、いわゆる平民と違わず、警備もつかずに市中を歩いている。王位を継ぐべき兄がそうしないのは恋のため。日本では到底考えられない。
スピーチ矯正の専門家を演じるジェフリー・ラッシュがいい。垣間見る彼と家族の関係がいい。
夫人エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーターが佐久間良子に似ているのは、新しい発見だった。
椅子席150の新宿武蔵野館は、9割が女性。今時の女性は、こうした映画を好むのかと暫し首を捻ったが、あとで気がついた。偶々、女性の半額サービス・デイだった。
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