演奏を仕事とする人たちの練習時間は、そりゃ並みじゃない。当たり前。
5時間10時間はあたりまえ。それに集中力。
真似ようたって真似できない。
「努力と根性で」少しはなんとかなるものの、音楽家はそれを80歳、90歳まで毎日続けなければならない。
それが楽しいという人が音楽家としてふさわしい。多分長生きできる。努力と根性で続けると早死にしそう。
そこで私のような凡庸な才能では、頑張らない無理しないで、手抜きで能率のよい練習方法を考える。
この方面では私は天才かもしれない。
その手抜き練習の天才である私が、楽して上手くなる方法をないしょで教える。
秘技なのでタダでは人にもらさないよう。
それは音階とアルペジオ。
「なんだ当たり前じゃないか」という声が聞こえたが、「本当にそうだ」という思いが長年やるほど実感の機会が多い。
私のようなコキを過ぎた演奏家はほとんど引退してしまう。
それはかつてのようなキレのよさと鋭さをなくしてお客さんをがっかりさせないためであろう。
私はもともとあまあまの演奏なので、崩れが少ない。と、自分では思っている。
難曲と言われるものを久々にやってみると、あれま!?こんなはずでは。とリハビリのため必死に何日か練習に費やす。
便利な世の中になってYouTubeなどにカラオケがいっぱい出ている。イベールの協奏曲やプロコフィエフのソナタ、シューベルトのしぼめる花もある。しかしそれぞれ20分以上の曲だから、一時間あっても3回しかできない。練習能率は難所の部分練習を最低10回。そしてもっと細かく見ると、音階とアルペジオの組み合わせで3つくらいの音の難しい組み合わせが、そのフレーズ全てが難しくしていることがわかる。
音階は、どの曲も隣り合っている音は音階の動き、飛んでる音はアルペジオの動き。
要は、音階とオルペジオはすべての曲を練習していること。
そういえば初心者の頃、フルートではタファネル・ゴーベルの「毎日の練習」。ピアノではハノンの音階とアルペジオを練習を、音楽大学入試課題だからイヤイヤやって、ある日突然に急に上手くなった気がした。初見が楽になった経験をしている。
本当に自分は幸いだなと思うこの頃。
もちろん、音楽人生は過酷なもの。でも幸い。
我が国では、「芸術な育たない」とよく言われた。そりゃ食うに困っているのに、芸術では腹は満たされない。
景気の悪い時は、まず芸術関係がすたれ、外食がすたれる。
でも少し食えるようになると、楽しみを求める。
戦後の食料事情が悪いときに、まだ改善される前から、女性の装身具や衣料がよく売れて、ワコールなどは下着で大会社になった。
日本でもヨーロッパでも、旅まわりの芸人がいた。人々は貧しくても求めた。特に子供は目を丸くしてどこまでも後をついていった。
現代は多様化が進み、自分の専門では、需給のバランスが取れずに、食えないことが多い。
今や、パソコンが扱えないと、求人を知ることも、応募することもできなくなった。
博士号を取ると就職がない話も聞く。
「この道ひとすじ」美しいことば。でも食えなきゃ行きられない。
そして、ミシン屋さんや写真材料店が無くなった。世界最大のフィルム会社コダックはつぶれ、フジやサクラもフィルムはほとんど作らない。
AIが進み、10年先に無くなる職業が羅列してあった記事を見た。ほとんどの職業。
音楽家も、いつも潰しが利くように、その能力が生かせる道を模索しながらやる必要がありそう。
その訓練は他にも役立つはず。
好きな音楽を続けるには、よっぽどラッキーでないとこの道一筋では挫折の可能性が多すぎる。
しかし、そんなに深刻にならず、なんとなしに、生きられる今の日本。今の時代は、やはり音楽家には幸いと言えるのでは。
2013.11.11(月)姫路市「こころの祭り」
「室内楽と日本古代史講演」
671-1241 姫路市網干区興浜410-67
079-273-8531
網干高校北300m
10:30
愛の挨拶 エルガー
メトーディッシュソナタg-moll テレマン フルート:木下春樹
ピアノ :稲積真由美
天使のパン フランク ソプラノ:中塚洋子
ピアノ:稲積真由美
11:00
講演 畠田秀生
主のいのり アルバート ソプラノ:中塚洋子
ピアノ :稲積真由美
12:00
喫茶&軽食
食卓音楽(ターフェルムジーク) テレマン フルート:児玉恵一、古川純子
リコーダー:木下春樹
電子チェンバロ:稲積真由美
14:00
ソナタa-moll マルチェロ リコーダー:木下春樹
電子チェンバロ:稲積真由美
羊はやすらかに草を食べ バッハ ソプラノ:中塚洋子
フルート:古川純子、児島恵一
電子チェンバロ:稲積真由美
14:30
講演 畠田秀生
畠田秀生:大阪府出身、同志社大学卒、ニュージランド在住時にキリスト教信仰を持つ
本田弘慈氏に師事し塩屋聖書学校に学ぶ。大阪市内で数百人の教会を創立。
現在「聖書と日本フォーラム」会長。著書:「古代ユダヤから21世紀の日本へ」
木下春樹 :網干生まれ、国立音楽大卒、聖書神学舎に学ぶ、網干キリスト教会牧師
稲積真由美:神戸出身、山手女子校卒、西山田在住
中塚洋子 :相愛大卒、相生在住
古川純子 :相愛大卒、広畑在住
児玉恵一 :警察音楽隊出身、御国野在住
日本が近代国家になったのは、「明治から突然」と学校で習ったのですが、とんでもない誤解でした。
我が国は紀元前の古代から、世界トップの文化、技術、芸術を持った国家でした。
大和朝廷以前の縄文や弥生も原始人か土人生活では決してなく、豊かで平和な暮らしだったことがわかっています。
法隆寺や東大寺などの建築物、大仏、正倉院の宝物は、今の時代と比べても一級の国産建築、工芸品であります。
100年や200年でできるようなものではなく、技術と伝統の積み重ねなくしては不可能です。
正倉院にはシルクロード経由の物が数多く残ってるように、陸路は勿論、海洋国として船による中東やアフリカに至る世界と大量の人と物資の交易がありました。
世界から多く学ぶチャンスがあり、その際に謙虚に学び、海洋国なので平和も守られ、知的、技術的伝統を積み重ねることができました。
教科書に出ない歴史ロマンを味わいつつ、常に世界の最先端にあり日本に住む事ができる幸いを覚えましょう。そして幸いと平和を得てる者の責任として世界貢献にも関心を持つ機会となりますよう。
671-1241 姫路市網干区興浜410-67 090-3922-2995 zionsvjp@i.softbank.jp 木下春樹
31日から放浪します。まず神戸、大阪、天王寺付近で泊
11/1は、奈良、三重、四日市
11/2は、諏訪付近の温泉めぐり、立川のホテル泊
11/3 、国立音楽大の学園祭訪問。深夜まで旧友と飲み会。butアルコール自制。立川泊
11/4、千葉、埼玉方面 そのまま夜叉神峠で車中泊
11/5-6鳳凰三山に入る。山小屋泊
11/7朝 生還すれば帰宅
ということで、時間的にはゆっくりの計画です。通り道に近いお宅にふらりと現れます。時間があればしゃべりましょう。なければ玄関先で、2-3分挨拶と顔見せてください。
練習不足にならないよう、辺り構わず吹きたいので、おしかけ家庭コンサートできるならお知らせください。