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東京都と23区の歴史

2011年06月13日 | 東京都
東京都、23区になるまでの大まかな歴史。

江戸幕府が倒れてから、江戸城引渡しが行われた1868年(慶応4年)7月に江戸を東京とする
詔書が発布され、江戸は東京と名を変え、現在の東京都は東京府として誕生した。
そして近県には、品川県、大宮県、小管(こすげ)県が誕生した。

1871年に廃藩置県を行い、「大区小区制」が執行されて、これは幾つかの町村を合わせて、
小区を作り、さらに小区を集めて大区とする制度で、新政府によって選ばれた小区長、
大区長を置く制度であった。住民感情を著しく害していた区名の番号制度は不評であった。

1878年(明治11年)に、十五区六郡が再編成された。第一大区、第二大区といった無味乾燥な
名称では無く、各区特有の名前をつける事が認められた。これにより、東京十五区は、
麹町区、神田区、日本橋区、京橋区、芝区、麻布区、赤坂区、四谷区、牛込区、小石川区、
本郷区、下谷区、浅草区、本所区、深川区として命名された。
いずれも江戸時代の地名、伝統、地形を継承した名称だ。

1888年(明治21年)に、東京府に東京市が発足した。
同時期に、大阪市、京都市も区を統括する行政組織が誕生した。
住所は、東京府東京市○○区と表記された。

1932年(昭和7年)に、東京市内が狭かった事から区域を広げようと要望が高まっていた為、
隣接する町村の東京市への合併が行われるようになった。これにより、
江戸川区、葛飾区、城東区、向島区、荒川区、足立区、滝野川区、王子区、板橋区、豊島区、
淀橋区、中野区、杉並区、渋谷区、世田谷区、目黒区、品川区、荏原区、大森区、蒲田区
が加わり、東京市は35区になった。

1943年(昭和18年)に、東京府と東京市は廃止された。代わって全ての管轄を引き継いだ
東京都が誕生した。太平洋戦争が始まって3年目の事であった。東京市が誕生してから
市域の拡大により、東京は市と府の事務分担が不明確になり、二重監督権の状況に悩まされていた。

そして、東京は関東大震災、東京大空襲、第二次世界大戦の敗戦と、人口は約半数になった。

1947年(昭和22年)に、地方自治法が執行され、明治時代から続く市制と町村制が廃止された。
同法は、特別地方公共団体である特別区を新設した。これにより「都の区は特別区」となった。
そして、同年に35区から一時的に22区に合併・統合されて、暫くして現在の23区制が発足した。

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