CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-212「キングダムII」(デンマーク)

2023年08月25日 00時30分24秒 | デンマーク映画
何でもないことが、最悪の結末になる
 コペンハーゲンの巨大病院キングダムに勤める女性医師ユディットが産んだ赤ん坊は、新生児とは思えない体格を持ち、生まれてすぐに喋り始める。
 一方、ハイチから帰国した医師ヘルマーは、自身が犯した医療ミスの証拠を掴んだクロウスホイを黙らせるため、他人を操ることができるという秘薬を彼に飲ませる。
 やがてユディットの赤ん坊の父親であるクルーガーが現れ、赤ん坊が異常なスピードで成長を続ける秘密を明かす。(「作品資料」より)


 「キングダムI」に続いて、デンマークの人気TVドラマを劇場版にまとめたものの第二弾。

 1997年製作で、日本公開は1998年だったらしいが、これまた記憶なかったな。

 前作と同じくデジタル修復版が劇場リバイバル公開され、鑑賞。

 前作のラスト、驚きの展開となったところで終わり、これで決着なのか、と疑念に思ったが、本作はしっかりその続きから描かれている。

 ユディットが産んだ子供が驚異の体格で、顔はすっかり大人で、すぐに言葉も話す。

 その顔は父親であるオーエにそっくりであるが、そのオーエは1919年に死んだ少女、マリーの父親と同一人物と目される。

 ドルッセ婦人は、退院するのだが、病院の前で車に轢かれ、再入院することになる。

 瀕死の容態から回復し、再び病院内で霊との交信を始め、来るべき悲劇に備えようとする。

 そしてハイチへ行っていたヘルマー医師は、怪しげな薬を手に入れ、それを使おうとする。

 このヘルマーの医療過誤問題もまだ決着しておらず、その成り行きも気になるところ。

 前作でも多少は感じたが、本作はコミカル要素が強くなっていたな。

 ヘルマーの言動や医療長であるメースゴーが悩み出して、ちょっと変わった精神科医にかかり、おかしな言動を取っていく。

 色々病院内で問題を抱えている中で、それらがどのように解決していくのか。

 終盤には悪魔崇拝まで出てくる展開となり、思わね事故も発生するが、実際、最後に解決したものはほとんど無かったな。

 病院内で起こる様々なことがどのように展開していくのかは興味深かったが、もう少しハッキリしたものも欲しかったな。

 恐らく更なる続きが考えられているんだろうが、最新作で解決されるのか。

/5

監督:ラース・フォン・トリアー
出演:エルンスト・フーゴ・イエアゴー、キルステン・ロルフェス、ジタ・ノルビー、ソーレン・ピルマーク、ピーター・ミュウギン、ウド・キア
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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